Yngwie J. Malmsteen's Rising Force
ATTACK Report Competition !!

感想大会記念品当選者発表

★みなさんの感想★

(17)かおりんたーなー
    基本はEのタイトル通り”Baroque&Roll”。
    何時もの事ながら全曲がそれぞれ別の色彩を放っている。
    その中の数曲からはどこか80年代を彷彿される解り易いリフとメロディラインを感じた。壮言さ綿密さを追求するなら不満も残るかもしれないが、私は今回の聴きやすさとOのボーナス曲を含むバラエティに富んだ楽曲に好感を持った。
    一番のお気に入りはL。サビのメロディも印象的だが、とにかくリフが一発で気に入った。@、A、B、F、K、ボーナスのOが私のフェイバリット。前2作が同じマークボールズが歌った作品であり、またコンツエルトも入れると近年は壮大、雄大さが目立っていた。勿論、これこそがYMGWIEならではの決定的な魅力であるが、今回のATTACKでは基本に忠実ながらも親しみ易さを感じた。彼を研究、参考にすべくギタープレーヤーの耳には不満かも知れないが、完全に「受け手」として聴く私には満足できる渾身の作品と感じた。今回も彼自身がベースをもプレイしてる。私はベーシストとしての彼も大好きなので、CDでは200パーセントの満足を感じる歓迎する人選だ。しかし物理的にライブでの再現が無理なのが何時もながら何とも複雑な気持ちになる。また今回はリード部分でのギター音の被せにも同様の思いを感じた。彼の溢れる技術と才能をCDで堪能できる事は有り難い。しかしライヴ鑑賞もまた楽しみの一つ故に、ついついライヴでの完璧な再現にも思いを馳せてしまう。恵まれた環境故の贅沢な悩みなのかも知れない。
    Voのドゥギーに関しては、及第点。今年に入り、前任者のバンドのライヴで前任者のヴォーカル・ソロを堪能した印象も強いせいもあるのだが、前任者が歌えば、もっと良かったと思う楽曲が数曲あった。
    全体としては92点。王者への思い込みの感情抜きに、客観的に判断してもヘビー
    ローテーションに値するの秀作だと思う。
(16)hiko
    アタック感想文

    アルケミーより、War〜より曲は好きな曲ぞろいなんだけど
    何か一味物足りない..という印象です。
    ヴォーカルやプロダクションやデレクの活躍がうんぬんと
    いうのはあまり気にしてないし、新しいアイデア..
    というのにもそれほど期待してはないのですが、
    Yngwieの気迫とか執念とかを前2作程感じられません。
    生で見れば印象も変わるでしょうから..LIVE!待ちです!
(15)H.M
    Baroque & Roll 完成 !!

    いままで未完成だったBaroque & Roll MUSICがやっと完成しましたね。Baroque & Roll、Ship Of Fools 、Valley Of Kings 、Razor Eaterなどは新境地といえると思います。今までもクラシックのフレーズを取り入れていましたがこれほど大胆にリフとして取り入れたのは初めてではないでしょうか?パガニーニ、ヴィヴァルディ、バッハがYngwieの創世したBaroque & Roll MUSICのなかにリフとして再生されている。そんな音楽が聴けるなんて、なんて私たちは幸せなんでしょう。他の曲も丁寧に作ってありますね。
    今までは、あまり練らないで(宝石にたとえるなら原石のまま)世の中に出していたのに対して、今回は今までの素材をもう一回見直して(宝石を磨きに磨いて)再構成した感があります。そうコンチェルト第一作目のように。ギターもいつものようにVivid(活き活きしてます)ですし、今回特筆すべきはギターの音色です。私はこの音すごくすきです。Ship Of Foolsのソロは、奇跡的な音です。
    全体を通してドラムの音がVividで(スラッシュ時代全盛期の)メタリカのラーズぽいのもこのアルバムを魅力的にしています。Yngwieが自分の好きなように作ったアルバムを心底気に入ることができた自分が好きかも。

    拝啓 Yngwie様
    いつもありがとう。すてきな音楽を届けてくれて。
    「ATTACK !!」とっても気に入りました。これからもがんばってください。
    コンチェルト2は期待以上のものになりそうです。
    がんばってください。
    敬具
(14)SILENE
    メガファンサイトで3曲視聴し、「おお〜!」と思っていたのですが仕事が忙しくいつもCDを買う場所までなかなかCDを購入しに行けず、発売から2週間近くも遅れてしまいました。その時点でめちゃめちゃ期待度が上がってるんですよね〜。そしていざコンポにCDを・・ところが・・あれ?音量が低いなぁ・・んまぁ、聞いたのが夜だから音を絞っているのは間違いないけど・・ボリュームを大きくしないと聞けないくらい元の(録音時の)ボリュームが低かったのでしょうか・・まずそれにショック!(これ、意味がわかっていただけるでしょうか)そして、一発目の曲「RAZOR EATER」へ・・ん〜、なんていうか・・こう、迫力がないというか・・(><)そしてそのまま全曲を聞いたところで、ひっかかりがないというか、すらすら〜っと聞けてしまったというか・・物足りなくない?これが私の感想です。いや、もっと聞き込めば味が出てくる!以前のアルバムもそうだったし、毎回、毎日、聞き込むことによって音が広がりイングヴェイの世界が見えてくるって感じになるまで今回のアルバムは程遠いのかも?そういう中でも1曲だけ、何度も聞いた曲がありました。それは「VALHALLA」!確か視聴曲にありましたよね?この曲こそ私が求めていたものが入っているような感じがして。あとひとつ思ったことは、曲数が多すぎる!ということです。あれも、これも・・ではなくてもっと絞り込んで欲しい!って思いました。  
    ★☆★ SILENE  
(13)お堅いサラリーマン
    前作は、オープニングから私の心を鷲づかみにしていた。
    それは、10曲目まで続くことになる。
     俺が主役とばかりに、激しくもメロディアスなギターのリフがボーカルに襲いかかる。
     ポーカルパートに移ってもまだまだ引っ張るギターソロ。
     キ〜ンというギターノイズも演出のうちでお構いなし。
     要はボーカルのことなんか何も考えていないのである。それでも、マークは負けずに、
     絶叫と美しいコーラスで一生懸命頑張って自分を主張していた。
     破滅的かつ劇的で、変化に富んだ攻めのドラミング。
     一つの楽器として存在感があるベースがうなりをあげる。
     キーボードは、暴れ馬の影で堅実にメロディーラインを奏でる。
     曲間が無く、息を吐く間を与えないドラマチックな展開で一気に聴かせ上げる。
     荒削りだが、1曲1曲の完成度は非常に高く、
     又、アルバムとしての起承転結が明確で上手く構成されている。
     1→2,7,10は、一生の宝物である。
     
     こんなアルバムを待っていた。
     1年半以上経過した今でも、そんな想いは変わらない。
     この私が最高傑作と疑わないお気に入りの作品が、思いっきり批判され続けた後に、
     発表された今回の最新アルバム”Attack!!”は如何に。

    しかし何とも芸のない始まりである。
    イングヴェイが何と言おうが、最初に針を落とした時の1曲目というのは、
    そのアルバムを印象付ける大切なものなのである。
    (特に10代をクイーンで過ごしたレコード世代の私にとっては)

    ギターとドラムが引っ込んで、ボーカルが前に出てきた。
    歴代レインボウのボーカルに対する敬意の表れか。
    ノイズが消え、あまりにも小奇麗に処理されてしまったギターとドラムの音には、
    何かインパクトが感じられない。
    ベースのドライブ感は、このアルバムには不釣合いか。

    2 ドゥギーが在籍していた頃のレインボウの香りがする。
      ドゥギーのために用意されたものかは知るよしもないが、
      ボーカルの魅力を存分に引き出している。
      イングヴェイにとっては、新鮮でなかなかいい曲である。
    3 佳作(前作の続編おとなし風)
    4 きたきた!勢いが出てきた。イングヴェイ節。
      ぜひジョー・リン・ターナーで聴いてみたい曲である。
    5 アルバムタイトル曲。悪くない。
      しかし、ドラムフェチの私にとっては、
      ドラムマシンのような正確で単調な繰り返し連打には、
      テクニックがあるのだろうが、どうも触手が沸かない。
      今どきのネオ・クラシカル調の軽いツー・バス音には、ため息である。
      RAINBOW RISINGでの若きコージー・パウエル。
      神/帰ってきたフライングアローの鬼才サイモン・フィリップス。
      パワースレイヴのニコ・マクブレイン。
      ディオの初期。ヴェンジャンスでのドラムもいい、トミー アルドリッジ・・・。
      おっと!話が脱線してしまった。元に戻そう。
    6 This is イングヴェイ.(ALCHEMY風)
    7 すいません。仕事で疲れた私は、なぜかいつもここで寝てしまいます。
    8 まだ起きられません。
    9 これも同3
    10いつもであればボーナスとなるはずのヘビーな曲ではあるが、
      ボーカルはさておいて、いいよこれ、悪くない。
      イングヴェイには珍しい、コード進行がまるで異なるツインギターのせめぎあい。
      ライブではどちらのパートを採用するのかな。
      アンコールの2曲目は、これで決まりだ。
    11なんか生きているのに疲れていた時、
      CryingやBROTHERS,Amberdawnばかりを選択して聴いていた時期があった。
      心が落ち着く。
      好きな人には、この1曲だけでも、このアルバムを買う価値があるのです。
      哀愁ただよう都会の夜明けが似合いそうな大人の曲。クラシックとはまた一味違う。
      こういう曲を書かせたら天下一品。
      久々の登場である。
      ここでのドラミング効果は◎。
    1210、11、12と全く曲風が異なる秀作が続く。
      イングヴェイに数多のファンが存在するのはこのためである。
    13キーボードとボーカルを前面に押し出した甘く切ない曲。
      ボーカルの出だしがちょっと間抜け。高音部も苦しそう。
      やはりキーボードだけでは場が持たず、後半にはギターのフォローが。  
    14マークに捧げる逸品。
      これコンサートで聴いたらきっと泣いちゃうだろうな。
      出だし、サビ文句なし。サビは知らず知らずに口ずさんでいる。
      但し、全体に言えることなのだが、ギターソロがあまりにもメローディラインとかけ
      はなれた違う世界に行ってしまっている。それも、どの曲も同じに聴こえてしまう。
      前作の2,7のようにサビのコードを上手く利用するといいのでは。
      名曲に一歩届かず。惜しい。
    15クラシックの定番。究極の癒し曲。宴の幕を引く。
      好きな曲なので、もう一工夫欲しかった。
    16パス(INSPIRATIONの続き)

    と好き勝手なことをつらつらと書いてしまったが、
    ジャッケトを比較してみても分かるように前作とは趣が異なる作品なのである。
    単純に比較してはいけません。
    しかし、麻薬のような前作の呪縛から解かれるまでには、
    まだまだ時間がかかりそう。

    最近のイングヴェイから解き放たれる作品は、明るく希望に満ちた、元気で感動を与えてくれるものが多い。
    環境の変化(家族)の影響もあるのだと思うが、40歳にして守りではなく、まだまだ果敢に新しいことを追求していこうとする姿には、同世代として、ただただ脱帽なのである。

(12)MR.BRIG
    率直な感想ですが・・・、思ってたより良い!! というか、かなり良い感じです。まずは何と言っても音が良い!! 前作とは比べものにならないです。とはいえ、まだまだギターの音がねぇ・・・。もう少しスカッと抜けてこないものかなぁと思うのです。とにかく、音質向上は良いことです。楽曲については、予想通り、アグレッシヴなナンバーが詰め込まれてました。どっかで聞いたような・・・、なんてのはちょくちょく見受けられますが、それでも好きです(笑)。1曲目にアップテンポのナンバーを持ってこなかったので、あれ・・・と思ったものの、プロローグ的な雰囲気もあって、これはこれで良いかなと前向きに捉えてみたり。その後の「Rise Up」でついにきたって感じです。サビメロに不満は残るものの、らしい曲だと思います。「Ship Of Fools」はイントロ聞くだけで体にゾクゾクっときます。この曲は本当にかっこいい!! 「Attack!!」はライヴでみんなが叫んでる姿が浮かび、生で聞くのが非常に楽しみな曲です。「In The Name OfGod」では何と言ってもギターソロですかね。メジャーで展開していくあたりはとても新鮮に感じられて良し。「Valhalla」はこれぞイングヴェイって感じのスケールの大きな曲ですね。これもサビにもう一工夫あるともっと素晴らしい楽曲になっていたように思う。「Touch The Sky」はイントロのメロディーを聞くだけでなんだか嬉しさがこみ上げてくる(笑)。やはりたまにはこういうPOPな曲も聞きたいですから。そして「Iron Clad」。イングヴェイの王道を行く最高にかっこいいナンバー。などと気に入っている曲を簡単に挙げてみましたが、今回はそれ以上に素晴らしいのがインスト・ナンバー。終始弾きまくりというわけでなく、「聞かせる感」が強くてとても丁寧さを感じさせます。どの曲もとても美しい。「Air」なんかはヘッドフォンで聞くのが良いですね。いつまでも聞いていたい、そして安らぎを感じさせる。今回のアルバムの中で最高の「美」を感じます。
    ただ、歌もののバラードがなかったのが非常に残念でした。ドゥギーの中音域で歌い上げるバラードを期待していたもので。Vo.のドゥギーは予想以上にはまっていて良かったです。ただ、どうしてもマークと比較してしまう・・・。なんせ、初めての生イングヴェイが「War To〜」のライヴだったんで。確かに、この曲はマークに歌わせたら最高だろうなぁという楽曲がありますし。とにかく、ライヴでドゥギーがどれだけのものを聞かせてくれるのか、それが楽しみです。デレクはあまり派手さがなかったですね。「Mad Dog」でなんとかソロがあったので良かったかな。もっとギターとバトルして欲しかった。何はともあれ、早く、このメンバーで(^_^; 来日してくれるのを楽しみに待っております。
(11)ローラングラポウズマルムスイート
    Attack!!の感想

    Attack!!は、トータルでは過去最高傑作だと思います。曲数が多いにも関わらず、素晴らしい曲が続きダレがなく最後まで楽しめます。音もよく、特にドラムのスネアの音が前作からかなりまともになりました。よって音が悪いなあ、というストレスなしに聴けるのです。ギターソロも丁寧で活き活きしてます。ボーカルも味があります。全般的にヴァースのメロディが非常に格調高くかっこいいです。逆にいうと、サビがちょっと安易と思う曲もありますが。7月17日(本来の発売予定日?)に生まれた我が長男も喜んで聴いております(?)。そうはいっても不満も多いです。これはファンの性でしょうか。

    一曲目のRAZOR EATERは、インパクトないとか評判悪いようですが、僕は好きです。こういう始まり方もいいです。ラストにツーバスがドコドコくるところなど、非常に「クール」です。というか、後にいくらでも名曲が控えているので、聴きながらワクワクしてくるのです。後にたいしたことない曲しかないならちょっと困るのでしょうけど。そして、RISE UPからバッロックンロールまでが、ハイライトでしょう。ライズアップのサビはやや中途半端ですが、力ずくでねじ伏せており、やっぱり名曲なのでしょう。次の王家の谷はブレイブハートっぽいと思うのですが良い曲です。そして、SHIP OF FOOLSとATTACK!!と活きの良い傑作が並びます。ヘヴィメタルに興味ない人には同じ曲にきこえるだろうと思うのですが(そんなこと言うとファンに怒られますが)、この二つはイングヴェイ史に残る名曲でしょう。SHIP OF FOOLSのイントロは、言ってしまえばイングヴェイなら「ありえる」もの、予測可能なもの、何も目新しいものはないのです。しかし、僕は完全にノックアウトでした。油断しておりました。バロックンロールは丁寧に弾かれており、印象的なメロディで好きです。ちょっと2回繰り返しが多くてなんとかならないかな、とも思いますが。
    前半、バロックンロールまではナンだかんだいってカッコ良さ炸裂です。しかし、後半のハイライトである(と思われる)バルハラやIRON CLADには不満が多いです。バルハラはセブンスサインぽい感じで大作の貫禄があるのですが、サビが弱いのです。サビにもっと爆発的なものが欲しいのです。サビでハイトーンが絡めばよかったのに、と僕は思います。一方、IRON CLADは、イントロからギターソロまではすごくパワフル且つ様式美
    で最高です。しかし、ソロが変過ぎる。僕の耳にはソロのバッキングはひたすら同じ音で一度もキーが替わってなく聴こえます。これはもしかしたら、キーを替えずにドラマをつくろう、とあえてチャレンジしているのかもしれませんが、僕にはただ意味なく速弾きしてるように感じられます。
    と、思いつくままですが、非常に楽しめるアルバムです。

(10) Liar
     まず、ドラム等の音質はかなり良くなった。ボーカルのドゥギーも良い仕事をしている。マークの声質に近いものを感じながらも、彼らしさは結構でている。インストの3曲もなかなか良い。Baroque&Rollは、いい意味で、Far 〜を感じさせる。M.Blue,Airも、美しく、さすがである。まず、王者のアルバムとしては、合格点はクリアしている。安心して何回も聴ける。プロデュース、曲創り、これまで以上に一人でやったとのこと。どういうわけか、エンディングのしつこい弾きまくりは少なくなっている。だが、新メンバーのキーボード奏者がいるのに、ギターシンセを入れる必要があるだろうか?YG誌で、「こういう性分だからしょうがない!」と、大人になったな?と思わせることを、語っているようだが、そろそろ、もう一歩、他のメンバーにまかせるべきではないだろうか?インストは素晴らしいけど、ボーカル曲は、リフ、構成が彼の過去の作品に似すぎているものが多く、ソロもマンネリぎみだと思う。誰それのパクリでなく、王者自身のものになってしまっているものなのだが、ネタぎれになりつつある。確かに王者のアルバムは1枚、一枚少しずつ変化している。しかし、次作もこんな調子では苦しくなってくるのでは!
    Seventh Sign,I'll She..etc の名曲のような、どきどきするような「かーっこいい!」と言える曲がなかった。正直言って。でも、次作が出たら、結局予約とかするんだけど。とにかく、王者には、彼らしさを70、80%保ちつつも、より発展して欲しいです。
    ギタリストとして、大、大、大、大、大目標です。
(9)nicolo
    もうどれだけ、このアルバムを聴いたことだろう。最初は、はっきり言って理解に苦しんだ。あれ?聞いたことがあるフレーズ、あれ?手癖!?新譜であるはずの感動よりも、疑問が多く釈然としないままCDを繰り返した。
    しかし、何周かしているうちに既に大将ワールドへしっかりとはまってしまった。全ての疑問が解消されたとき、ようやくこのアルバムが理解でき、素直に対面する事が出来た。
    前回のアルバムと、サウンド面で比較するのは酷と思うが、やはりこれこそまとまりのある音。収録時間も長いようだが、私にはまったくそれは感じられない。捨て曲も余り無く、後半に向かっての楽曲のパンチは、もの凄いものを感じる。インスト曲勢も素晴らしい。
    大将は、誰の影響も受けずにこのサウンドを仕上げたと言っていた。私は、デレクの加入により、初期Rising Forceのような超絶バトルを期待したのだが、それは無かった...これが一番の残念な所。
    私はドゥギーについて、皆さんが言うほど、悪くは無いというのが本音です。しっかりとマッチしている曲もあると思います。しかし高音スクリームの様な強烈シャウトは無く、ずいぶんと無難に歌っているように思えた。たしかにレインボーの時の様な印象は全く受けなかったが、それでも、これはこれでいいのではないだろうか。もちろんマークに歌ってもらいたかったのは、言うまでもないが。
    大将は今回のアルバムは完全復活と思えるギターワークだった。お約束の部分も多かった反面、新しいアプローチも見受けられ、限界知らずのそのテクニックにただ脱帽するだけであった。
    しかし、ソロのつかみはお約束すぎますね(爆)Liveなら良いですが、アルバムでこれは出来れば避けたいですね。
    後は一日も早い来日を望む所です。

(8) マグナム・パンパース
    「ATTACK!!」感想:
    過去のいろいろなアルバムと比較してしまいますが、まず音像の類似性でいうと、「ECLIPSE」か、「MAGNUM OPUS」に近いかなという気がします。アルバム・トータルの構成については、詳しく後ほど触れるつもりですが、「FIRE & ICE」を思い起こさせますね。それで、最終的にどういう印象を持つかというと、「THE SEVENTH SIGN」と「MAGNUM OPUS」の中間的な感じがします。

    いつもなら、「ここが最高」、「ここは良くない」と言った風にズバリと書けるのですが、今回は、「大した問題もないし、かといって「これだ!」というツボを突かれることもない。」というのが、正直なところです。そういう意味では、「MAGNUM OPUS」に近いのですが、あそこまで地味な作風でもない……。

    それでは、このアルバムへ至るここ最近のイングヴェイの作品の方向性を見てみたいと思いますが、ともかく、僕の中では、コージー・パウエルとクリス・タンガリーディスの意見が凄く影響した「FACING THE ANIMAL」がベストなのです。あの作品は、イングヴェイの音楽をより分かりやすい形にプロデュースし、更に実験的な要素も入れた実に完成度の高いものだったし、「ECLIPSE」で行った歌モノのアプローチを取りながら、それまでのどの作品よりもヘヴィな質感を持つものでした。'90年代の作品の代表作で、一般的な名盤が「THE SEVENTH SIGN」だということには異論はないのですが、個人的には、間違いなくそれ以上のレヴェルの作品として君臨しているのです。
    当時、イングヴェイ本人も自分の求めるスタイルをここで見つけたのだろうな、と解釈していたし、僕自身が歌モノ的なアプローチの作品を好むようになっていた(というより、自分自身の作曲が、歌メロ主体になってきていた)こともあって、"Poison In Your Veins"のような典型的なスピード・ナンバーが1曲しかないというあのアルバムの作風が今後も続くことを予想していた(もしくは願っていた)のです。
    しかし、コンチェルトを飛ばして続く「ALCHEMY」を聴いて、その願望はものの見事に破壊され、またクリスをプロデューサーからおろしたということもあって、「なる程、イングヴェイは、オーバープロデュースされるのは嫌だったんだ。本心は、もっとワイルドな作品を作りたかったのか。」という結論に達しました。それは、「ODYSSEY」から続いた(「FIRE & ICE」は少し違うが)オーソドックスな歌モノ・アプローチを否定した方向性であり、急激な変化でしたから、自分の中では、「イングヴェイのアルバムは、これからは自分が求めるスタイルにならないだろう。」と諦めました。そしてそれは、「ALCHEMY」以降の作品
    が証明していたし、現在に至るまでその意味ではその予想は当たっています。
    ……が、前作「WAR TO END ALL WARS」は、そういった方向性は別にして、またその悪質な(苦笑)音質も別にして、物凄い完成度を誇っていたのです。"Bad Reputation"、"Masquerade"、"Miracle Of Life"といったオーソドックスなスタイルの楽曲とプログレッシヴな側面を持つ楽曲がバランス良く配置され、またしてもあの名盤「THE SEVENTH SIGN」を完全に凌駕した作品として、僕の中に君臨することになったのです。そこで、証明されたことは、僕自身が望まない方向性の中でも確実に説得力を持つ作品を作り続けるイングヴェイという天才の存在でした。(ただ、過去を振り返ってみれば、ファースト「YNGWIE J.MALM
    STEEN’S RISING FORCE」というインスト主体の名盤中の名盤も存在したのですが。これも、個人的な見解ですが。)

    そこで、今作「ATTACK!!」の話題に戻ると、どうでしょうか?
    やはり、間違いなくここで展開している音世界は、「ALCHEMY」以降のプロデューサー抜きのイングヴェイのやりたい放題の代物です。それでは、そういったアプローチで前作のような強力な、僕をノックアウトさせるような名盤と化しているかどうか?答えはノーです。そこで、前作との比較をしてみたいと思います。
    もちろん、前作と比較することだけで、この「ATTACK!!」の評価が決まるわけではないのですが、現在まで実は、この2作品を交互に聴いてしまっていて、そこで出てきた結論が少なからずあるのです。
    まず、この2作品の類似性として、曲を詰め込みすぎているという問題点があります。しかし、前作は曲間に間を作らないという、過去、MOTLEY CRUEのファースト「TOO FAST FOR LOVE」や、SLAYERの「SEASO
    NS IN THE ABYSS」で見られた場面展開をスピーディーにする演出がとられていたために、PINK FLOYDの「THE DARK SIDE OF THE MOON」のようなアルバム・トータルを一気に聴かせるパワーがあり、その点で長時間テンションを保つことをリスナーがし易いような作りになっていたと思います。また、2曲目にいきなり大作の"Crucify"をもってきたり、中間部にバラード"Miracle Of Life"を配したり、流れに緩急があり、いわば、長い映画でありながらいろんな場面が設定されていて、観客を飽きさせないような配慮があるというようなものでした。
    しかし、「ATTACK!!」は、多様な楽曲が入っているのはいいとして、その曲順や構成には、疑問を抱かざるを得ません。僕は、「ECLIPSE」が"Making Love"というミドル・テンポの曲で始まるのを「BURRN!」の広瀬編集長が批判している気持ちがハッキリ言ってわかりません。あの始まり方には重みもあったと思うし、毎回毎回"Rising Force"のような典型的なツー・バス連打のスピード・ナンバーで始まるのは、いくらなんでも芸がないし、ミドル・テンポの曲で始まってもいいとは思うのですが、今回の"Razor Eater"のあまりのテンションの低さにはハッキリ言って失笑しました。あの曲がプロローグで次に劇的な展開があるのなら理解も出来るのですが、"Rise Up"にもそういった突発的な爆発力を感じられなかったのです。それ以外にも曲の配置には「もっと効果的なやり方があったのではないか?」と思う箇所は数々あり、その意味では「FIRE & ICE」の構成と同じような失敗
    をしているような気がします。こういった曲数の多いアルバムは注意しないとただの曲の寄せ集めになってしまうのですが、その失敗が起ったと解釈せざるを得ません。(基本的に最近のMETALLICAなどもそうですが、CDに収録出来るだけ収録しようとしているような姿勢には僕は反対なのです。)

    さて、前作との比較による作品の追求、および「歌モノ・アプローチ」云々とは全く別の点から、「ATTACK!!」を分析したいと思いますが、ともかく、今の段階では、まだ全体の輪郭は見えてこないのです。そういうことで、それぞれの楽器プレイヤーの評価と収録曲の感想を述べていきたいとおもいます。

    ヴォーカル……歴代ヴォーカリストで、最も好きなのは、ヨラン・エドマンで、次にマッツ・レヴィンなのですが、イングヴェイの音楽性を総括して考えるならば、やはり最適任なのは、マーク・ボールズだと思います。やはり、このアルバムもマークに歌って欲しかった部分が多々あります。ドゥギー・ホワイトは、申し分ない仕事をしていると思いますが、このアルバムがなんとなくいまだに淡白な印象を与えるとしたら、それはやはり、ヴォーカルが影響しているのではないかと思います。
    キーボード……凄くスマートな演奏だと思います。確かに派手なプレイではありませんが、堅実だと思います。マッツ・オラウソンとのコンビが長かったからどうなるか、と思っていましたが、これほど見事な仕事をしてくれたデレク・シェリニアンには、感謝!
    ドラムス……僕の中で歴代ドラマーで最高峰は、マイケル・フォン・ノリングですが、(彼はコージーよりも凄いと思っています。)彼以外のドラマーは、コージーやバリモア・バーロウを別にして、皆いわゆる普通のハード・ロック・ドラマーなのです。そこで、今回のパトリック・ヨハンソンは凄い、という噂で聴いてみましたが……やはり、凄くテクニカルで巧いのですが、いわゆるヘヴィ・メタル・ドラマーだといわざるを得ません。もちろん、イングヴェイの音楽の中では素晴らしい仕事をしていると思いますが、僕自身の耳が肥えてきてしまっているせいでしょうね、ノリングのような感動的なドラミングではないです。残念ながら。「BURRN!」での彼の言葉を借りるなら、「僕はドラムにはうるさいよ」と。ま、彼ほどテクニカルなことは僕は出来ませんけど。(笑)
    ギター……申し分ないです。近年のイングヴェイのプレイの中では最も美しい!!最高です。このギター・プレイのおかげでアルバムの評価がかなり変わってしまいましたし。
    ベース……難あり。イングヴェイは、べーシストとしてかなりの評価が僕の中であったのですが、不明瞭な音使いやリズムの変な揺れを感じる部分が多々あります。「THE SEVENTH SIGN」などのプレイは最高だったんですけども。特に気になったのは"Valhalla"のギター・ソロ前での音の割れなどです。

    次に各楽曲の感想です。
    "Razor Eater"……ともかく、緊張感に欠けます。リフ扱いになっている下降するギターのオブリガート(なのか?)のインパクトやヴォーカル・ラインにも疑問が。(別に"Stand(The)"に似ていてもいいんですが、構成が。)ラストのツー・バスとのユニゾンはかっこいい。
    "Rise Up"……初め聴いた時、このサビに拍子抜けしましたが、よくよく聴いてみるとメロディアスでいい曲だと。
    "Valley Of Kings"……どうせなら、もっと展開を多くして大作にするか、"How Many Miles To Babylon"的な構成にしてもよかったのでは?と。途中のハモるメロディが、イングヴェイのいうバッハに影響された部分だと思うけれどもこれは印象的でした。
    "Ship Of Fools"……イントロで鳥肌が立つ。この爆発力がこの位置に来ているのが、理解出来ないです。どうせ、"Razor Eater"を1曲目に持ってきているのなら、このくらいのスペクタクルを2曲目に期待してしまうのだけれど。アルバム中1、2を争う名曲だと思います。
    "Attack!!"……それでもって、こんなに速い曲がここに来ている。アルバムの最初のハイライトという感じの流れですが、もうちょっと別のところに持ってきても良かったと思います。凄く攻撃的で初期のイングヴェイの粗削りな勢いを思い出させますね。「ALCHEMY」に入っていてもおかしくない感じ。
    "Baroque & Roll"……凄く複雑なパッセージと構成を持つ曲だけれども、とてもイングヴェイらしいインストで好きな曲ですね。
    "Stronghold"……地味の一言に尽きます。曲名を今追っていてもどんな曲か思い浮かばなかった。7曲目だして、「ああ、この曲か。」と(笑)。でも結構、いい感じです。
    "Mad Dog"……ストレートで、憩いがある。’80年代的かなあ。やっぱし。
    "In The Name Of God"……イントロのハモりで笑いそうになってしまうけども、これも、アルバム中1、2を争うでしょう名曲。ソロの途中のメジャーに展開するところは、なんか過去に聴いたことがあるような気が。
    "Freedom Isn't Free"……お得意のパターン、としかいいようがないです。
    "Majestic Blue"……こういうところに、実は凄いものが詰まっていたりするので、イングヴェイはあなどれないんです。北欧臭さというか、"Amberdawn"のようなインストに共通するような独特の世界。個人的には、最も現実逃避し易いというか、そういうインナーな世界を与えてくれる曲です。やっぱり、これがあるから、イングヴェイはやめられない。
    "Valhalla"……王道だけれども、もう少しヒネリが欲しかったですね。
    "Touch The Sky"……イングヴェイのポップ・サイドですけど、この位置に持ってくるべきだったでしょうかね?"You Don't Remember, I'll Never Forget"を想起させますけど、なんとなく、アレンジがやり過ぎですなあ。
    "Iron Clad"……"Motherless Child"のことをイングヴェイが忘れていることはないと思います。やはり、もう既に一つの「俺節」という開き直りだと……。しかし、始まりかたもカッチョイイし、燃えさせるに十分なのに、サビに入る前の一呼吸のあるメロディはなんなんだろう!?今回のアルバムには、結構この一呼吸というパターンが多いですね。どういうことなんだろう?
    "Air"……あえて、このバッハの有名曲のヴァリエーションを収録されても……また、ヴィバルディが良かったな。
    "Nobody's Fool"……リッチー・ブラックモアは苦手なので……。ノー・コメント。

    ……と、こんな感じですが、現在のところやはり、何ともいえないかげろうのようなアルバムです。
    個人的には、イングヴェイには、セルフ・プロデュースを行ってもらいたくないのですが、今のところ「我が道を行く」ようなので、その中で「WAR TO END ALL WARS」を越える作品を望みます。
    今回はその意味では、期待以上ではなかった、というのが、現在の心境ですね。
    しかし、まだ、聴き込む必要ありだとも思えます。"Majestic Blue"のような曲の麻薬的なニオイに気がつくまで時間がかかったのですから……。

    現在の段階で述べられるのはここまでですね。

    ’02.9.23 マグナム・パンパース
(7)さくさく
    イングヴェイファンになってどのくらいなんかな〜
    アルカトラズをリアルタイムで体験してるからかなり長い!
    ニューアルバム聞きました。たしかにどこを切ってもイングヴェイ!でした。
    ただ長くファンやってて、多分無理やと思うけど・・・・ノンクラシカルでハードロックな楽曲でしかも、セルフプロデュースじゃなくて外部のプロデュース(ちょっとジャンルの違う人)なんかでアルバムを作ってほしいかな〜〜〜どんななるやろって思ってしまします。
    このメールはかなり批判を浴びるかな?好きであるがゆえの意見なんですが?みなさんどう思います?アルバム「アタック」の感想になってないかも・・・それとデビューからのインストを集めてインストだけのベストアルバムを作って!!!っと勝手なことばかり書きましたがとにかくイングヴェイは好きですからね!!!だからこそ斬新なイングヴェイを聞きたい・・・・んんんんどう思われるかな〜このメール。
(6)ノブ
    まず、このアルバムに関してのみならず今までのアルバムに関しても賛否両論があるのは当然だと思います。万人を満足させられることなんできないと思うし、それが自然のことだと思います。
    色んな評論家や批評家の意見を聞くのも1つの楽しみ程度にとらえて自分が聞きやすくて、感動すればそれはいいアルバムだと言えると思います。
    私は楽器が全くダメなので、専門的な事はわかりません。
    だからこそ、特に聞いたときのフィーリングやインスピレーションが大きいです。YNGWIEは信念をもったミュージシャンであり演奏者によって曲を変えたりしていないですね。今回YNGWIEはすべての曲作りを一人でやったと雑誌のインタビューで言っておりました。
    VOが誰であろうとYNGWIE MUSICは全く揺るぎません。VOが○○だったらもっといい曲なんだろうな〜っていうのも一つの楽しみ方で、今回のアルバムはほんとうに名曲揃いだと思います。
    前作も最高でしたし、過去のどの作品もその時点でのベストアルバムに違いありません。結局YNGWIE中毒にかかっている私はどのアルバムを聞いても最高です。特に好きな曲、流しちゃう曲というのはありますけどね・・
    ATTACKを毎日聞いています。日に日に味の出てくるアルバムです。
    YNGWIEが全身全霊で作った想いがすごく伝わってくる作品です。
    その中で特にお気に入りの曲
    1位 Baroque & Roll
    2位 Valley Of The Kings
    3位 Ship Of Fools

(5)eh
    ATTACK!!、素晴らしい作品に仕上がってます。とにかくアレンジが良い!曲が良い!アルバムの構成(曲順など)も素晴らしいです。まさに、“Yngwie J Malmsteen”なアルバムです。心配してたヴォーカルも合格点を軽くクリアしてると思いますし、keyも良いです。今までのアルバムを継承しつつ、それでいて進化している、そしてまさに“BAROQUE&ROLL”です。
    ただ、不満な点も無いわけではありません。不満な点、それは「ギターソロ」。でも、全然ダメ、とかではなく、他のアレンジ、リフ、Voメロ、いわゆるキメのフレーズ等が、素晴らしすぎるのです。それらと比較すると、Yngwieの中では普通だな、と感じてしまいました。

    それはともかく、ATTACK!!はコンポーザー、アレンジャーとしての才能、成長を感じさせ、幅広くアピールできる傑作になっていると思います。

    簡単ですが、感想です。これから聴き込むと、またいろんな感想もでると思いますので、また、その時にでも、書きたいと思います。

    では、失礼します。
(4) ゆうこ。
    1:RAZOR EATER
      まったりとしたミドルテンポのヴァイキング系の曲。
      一曲目にはふさわしくないと思われる曲で、まったりと幕が上げられてしまったのは痛い。
    2:RISE UP
      UPテンポの3連の曲。前作の「CRUCIFY」っぽい雰囲気もある。
      アルバム中では割と強力な部類に入る曲か!?
      最後に一瞬だけ残響するパイプオルガン系のキーボードサウンドは新鮮で良い。
    3:VALLEY OF THE KINGS
      RAZOR EATERよりもさらに遅いテンポのヴァイキング系の曲。
      ソロの前に「MAGIC MIRROR」と同じ手法のキメが入るが、全体のまったりとした雰囲気に飲まれて
      しまい、さらにその後展開するインプロヴァイズソロの部分のパターン化した「フリジアン」の流れに
      なるので、単なる通過点になってしまいあまり際立って聞こえない。
      シタールっぽいシャリーンとした音も入っており、割とワールドな要素も含むといえば含む。
      「クラカト」とか、あの雰囲気でやってると思いますよ多分(笑)。
    4:SHIP OF FOOL
      ここまでの3曲は割とモコモコした感じのヴァイキング系だったのだが、ここへきてやっと派出なのが
      来る。いわゆるシングルカット・タイプの曲ですね。
      「VENGEANCE」と思わせるギターの主題でガーっと雲が晴れていくかのようだ。
      全3曲でもそうだったのだがドゥギー・ホワイトの歌メロが単調なのが気になる。
      音域が、ある一定の音符に固まってんですよ。あと入り方が全部パターン化してるというか…。  
    5:ATTACK!!
      2バス疾走系のパワフルな曲。だがコード進行的にはスカッと流れるタイプじゃなくて、フリジアン系で
      ブリブリ低音弦を動き回るタイプ。印象に残る部分がないというか、全体的に似てるんですよ、曲が。
      歌は…単調っぽいなぁ。ソロは例によってフリジアンに突入。
    6:BAROQUE & ROLL
      あの名曲「FAR BEYOND THE SUN」を彷彿させるインスト。
      曲中には意図的に速さをおさえてじっくりとメロディーを弾く部分もあって、これは近年では珍しいこと
      だと思う。クラシカルあり、弾きまくりあり、キメあり、イングヴェイの一生懸命さが伝わってくる曲。
      約6分というガッチリとしたインストなので覚悟してください。これは評価が高い曲だと思う。
    7:STRONGHOLD
      再びミドルテンポの曲。
      特に目立つ曲ではないような…。
    8:MAD DOG
      16ビート跳ね型のUPテンポな曲。
      パワフルな部分とブルージーな部分が含まれていてユニークな曲調。
      ギターもバッキングがユニークで実験的な感じもするかも。
      ソロ前のキメには「AS ABOVE系」のゆっくり目の3本弦スウィープ。
      で、フリジアン弾きまくりに行って、ブルージーになるという、めまぐるしい展開。
      そして遂にこの曲でデレク・シェリニアンのソロが来ます。オルガン。
      ユニークで面白い曲ではあるよね。
    9:IN THE NAME OF GOD
      「いーんざー ねーむおー ご〜」という印象的なコーラスの、UPテンポの曲。
      「FASTER THAN THE SPEED OF LIGHT」の雰囲気がする。
      ソロでは懐かしの「LIVIATHAN」風な展開もあって!
      あー、完成度は置いといてこれがイングヴェイだよ!微妙な感動。
    10:FREEDOM ISN'T FREE
      イングヴェイ本人のVOによるジミヘンっぽい例の雰囲気を持つ曲。
      サビのリフが「MAKING LOVE」なんですよ(笑)。
      どーせそれ系って捨て曲でしょ?と思いがちですが(汗)、予想に反して良い曲です。
      この辺からやっとアルバムに火が付いてきたって感じかな。
      イングヴェイ絶叫してます ソロ前に 「HERE WE GOOOOO!!!!」ブルルルル〜♪
    11:MAJESTIC BLUE
      エモーショナルでアダルトな雰囲気もするインスト。6分あり、長く感じる。  
    12:VALHALLA
      ここから3曲がアルバム中最大の山場を迎えます!
      印象的な「ヴぁーるはーらーあ〜」というコーラスを含むイングヴェイの醍醐味的な楽曲。
      Aメロやソロ前のキメ部分などは「SEVENTH SIGN」の雰囲気も感じられる…。
      インプロヴァイズなソロにしても他の曲とは違って聞こえる。
      やってることは変わらないんだけど、聞かせ方一つなのかなー。
      最後には雷鳴が(笑)。
    13:TOUCH THE SKY
      その昔「YOU DON'T REMEMBER、I'LL NEVER FORGET」という曲があったが、
      ああいう雰囲気のシンセの印象的なリードが炸裂して思わず顔がにやけてしまう曲。
      やはり耳に残る印象的な部分がある曲は良いですね。食いつきが良い。
    14:IRON CLAD
      クラシカルなアコギのイントロから始まるリフがMOTHRLESS CHILDな恐らくアルバム中最強の楽曲。
      ちょっとVOの力不足&歌メロの弱さが引っ掛かるんだけど。
      このアルバムでも大体ソロに入ったとたんフリジアンに落ちて弾きまくり大会になるんですが(笑)、
      この曲はサビのそのままのコードでソロに突っ込みます。スリリングですな。
    15:AIR
      「G線上のアリア」です。
      ゴージャスで壮大なシンセに載せて感動的なギターが胸を打ちます。
      キーボードが壮大ですね。大聖堂の中みたいな雰囲気です。
      つーかヴィニー・ムーアかと思ったよ(笑)。
    16:NOBODY'S FOOL
      パープルとかブラックモアっぽい曲。世間一般に「ALL NIGHT LONG」って呼ばれてる曲の
      リフっぽいですよ、これは(笑)。そういえばタイトルもパープルっぽいですね。

    ということで、前半よりも後半に比重がありますね。
    収録曲が多いから、何曲かいらなそうな曲を削ってもよかったんじゃないかな。
    時折マーク・ボールズ風にも聞こえる歌なんですが、やっぱり歌メロと歌が弱いですね。
    あと、ソロの入り方が完全にパターン化してるのでその辺を…。

(3) 桜井雅宏
    まずは良かったというのが最初の感想です。
    私は「Wor To End All Wors」の録音の状態が気に入ってなかったので、今回のはそういうのがなくて良かったと思ってます。楽曲も好みの曲が多く、特に気に入っている曲は今のところはバロックンロールとヴァルハラです。で、ちょっと、というところはボーカリストです。
    ドゥギー・ホワイトは大変良いボーカルだと思うし、今回の曲の中でもヘビーな部分はすごくあっているとは思うんですが、高音部分ではやはりマークが欲しい。アイアン・クラッドのマークボールズ版が聞いてみたいと思います。私は去年、赤坂ブリッツのライブに行ったのですが、そのときに聞いたマークの歌う「Hiroshima Mon Amour」がグラハムのとはぜんぜん違うので驚きました。まったく別の曲みたいだったです。また、「アルケミー」での「レオナルド」、「ウォートゥー・・・」での「ミラクルオブライフ」にあたるようなボーカリスト丸出しな曲は今回は「タッチザスカイ」かなと思ったのですが、「レオナルド」、「ミラクルオブライフ」に比べると、ボーカルをアピールする力が今ひとつかなと思いました。その辺以外は満足のアルバムです。
    次はマークで、と最後に辛いコメントで恐縮ですが、この辺で感想を終わらさせていただきます。
(2) キャノン
    今回新譜の感想を書くにあたって、「アルケミー」「ウォートゥーエンド」を聞きなおしてみました。「アルケミー」より「ウォートゥーエンド」のほうが良くて「ウォートゥーエンド」より「アタック」のほうが断然私好みでした。
    私は今回の「アタック」には、まったくといっていいほど不満点がありません。珍しいくらいです。気に入ったCDが出たとき私は次のような行動になります。まず、楽曲を聴くとき「楽曲名」を確認して聴いている。ようは、楽曲名をまず覚えようとします。次にエンドレスで聞いている。けして、楽曲を飛ばさず聴いている。CDになってから次の曲に簡単に飛ばせるのでつまらないと、すぐ飛ばしてしまうのですが。今回はそれもない。次に楽曲の歌詞を必死に覚えようと努力する。さらに楽曲の日本語訳とあわせて聴いている。来日コンサートの時に会社をどう休むか言い訳を毎日考る。以上の行動になります。今回の「アタック」ではこの行動パターンでした。「セブンスサイン」いらいです。残念ながらロックアルバムの前作、前々作では楽曲名がすぐに出てきません(コンチェルトアルバムは別格)。まあ、記憶力が悪いといわれればそれまでですが。
     以上を前置きにして、「アタック」の感想を全曲書いてみたいと思います。
    まず@「レイザーイーター」最初からガツンと来ると思いきや、「あら?」、「やりやがったな」B!のインタービューにもあったように、やはり王者の狙いだったようで、しかし今は全然気にならない。でも、コンサートでは1曲目にはしないでほしい。A「ライズ・アップ」。やはりこの曲がコンサートの1曲目で決まり!メガファンサイトでの試聴で歓喜の声をあげたのがなつかしい。HMシンジケートより早く新譜を聞けるとは思っても見なかった。なんだか、曲の感想ではなく思い出話になっていきそうな気がする(汗)B「ヴァリー・オブ・キングス」。ミッドテンポでヘビーな曲は個人的には好きではないが、今回のBはリフとかメロディーに雰囲気がありとても気に入った。「アイアムバイキング」がよぎるがいいと思います。C「シップ・オブ・フールス」いきなり王者節から始まる。こういうリフを考えつく王者はやはりただものではない。この曲が始まると思わず笑顔になる。D「アタック!!」ひさびさに?タイトル曲にするべき曲をすなおに選んでくれたきがした。これがCDの1曲目だたら良かった気がした。コンサートで王者が「アタック!!」と叫ぶ姿が目に浮かぶ!この曲の日本語訳を最初読んだ時、テロに対する曲かと思いましたが、B!のインタヴューを読んだら違うようでした。深読みしすぎでした。E「バロック&ロール」これもひさびさ?インストの速い曲。もう王者はインストの速い曲は作ってくれないと思っていたら、やってくれました。F1のテーマ曲にでも使ってくれないものでしょうか?F「ストロング・ホールド」まさにタイトルに偽りなしのリフ!実際自分のギターでリフを弾いたら気持ちがいいだろうなあ〜。これはマークのシャウトで聞きたかたきがする。G「マッド・ドック」。速いリフとキメのギターソロがいい感じです。途中聞いたことがあるフレーズがでてくるのは、ご愛嬌。前に使ったフレーズを使うのは自分は全然気にならない。思わず「ニッヤ」と笑顔になり「やりやがったな」と思ってしまう。自分が作ったフレーズだし盗作ではないので「もんだいな〜し!」。「ライジング・フォース」のギターソロをもう一度発展させて作ってくれないかな〜。H「イン・ザ・ネイ・オブ・ゴット」歌メロの入り方がいいな〜これも「カッコイイ!」思わず叫びたくなる曲。ギターソロの頭はどう弾いているのだろう。王者のギターフレーズは難しく聞こえるものは意外と簡単に弾いていることが多いと思う。簡単に聞こえるフレーズがけっこう難しいかったりする。I「フリーダム・イズント・フリー」王者が我慢できずに、思わず歌ってしまいまた〜的な、勢いがある。ヘッドフォンで聞くと王者の気合のすごいこと。コンサートでもぜひ力一杯叫んでほしい。叫びかえしてやる!J「マジェステイック・ブルー」。青いシリーズではこれが一番好きかもしれない。これも自分のギターで弾けたら気持ちいいだろうな〜。テレビドラマのエンデングにもあうのでは?いや〜でも王者のギターがうたっている。良いです。K「ヴァルハラ」L「タッチ・ザ・スカイ」M「アイアン・クラッド」この流れは、たまりません!K「ヴァルハラ」。こんな単語見たこともないと思った。なんて読むんだろう?と始めは思った。しかしカッコイイ!「ばーるはーらー」コンサートで叫べば気持ちよさそう。ギターソロも好きです。L「タッチ・ザ・スカイ」この曲はヘッドフォンで少し暗くなってから外で聞いたら、思わずクチパクで「たっちざすか〜い」いい曲だ~!!!!これは「お外」で聞く曲です。王者の野外ライブを是非、実現してほしい!と思っている一人です。M「アイアン・クラッド」こういう曲を待っていたのです私は。たぶんライブで演奏したら、「もう!どうにでもして〜!」とブラを王者に投げるかも?という私は男の子でした。スイマセン下品でした。しかし、なぜ王者はあのペケペケサウンドがなぜ好きなんだろう?アコーステックギターの音が王者には合うと思うけどな〜。弾きにくいギターを無理やり弾いている感じがする。でも、またそれはそれで凄いけど。N「エア」これも王者お得意とするところでしょう。これもヘッドフォンで聞いていると、マジで涙が出る。このままずっと聴いていたいと思う曲。王者には是非クラシックの名曲をギターで「王者アレンジ」「王者解釈」でCDを出して欲しい!お願い!ではラストO「ノーバディーズ・フール」自分はこのリフは「レインボー」だと思った。「パープル」ですか?まあどうでもいいけど。これもいいです。例えば「このリフを使って新しく曲を書け!」と言われてもここまで「カッコイイ」曲は書けないでしょう!まさしくロックしてます。
     と、まあ抽象的な感想になってしまいました。もっと知的な感想を書きたかったのですが、こんなもんです。しかし今回感想を書いていて思ったのですが。
    ミュージシャン家業というのは大変な仕事だと思った。作品を発表してその作品は全世界で評価され、人それぞれから、いろんな意見を言われ。そして作品は数字としても結果がでる。残酷です。しかし、成功すればそれはまた、莫大な報酬と名誉が約束されるものですが、普通の神経ではとても無理な仕事だと思う。音楽に対する強い情熱と信念がなければけっして成功できない仕事だと思う。その点王者は20年近くこの世界の第一人者としてシーンにいるのですから。本当に尊敬できる存在であると思うのです。ですから私たちファン(信者)はミュージシャン(王者)を応援し、すばらしい作品には最高の賛辞をおくる。そして私たちは作品から勇気や元気をもらい仕事をしてゆく。また、その仕事で得たものでまたミュージシャン(王者)を応援していく。という循環していくものだと思うのです。
    最後になりますが今回の「アタック」は私にとって思い出となる作品になるだろうと思います。メガファンサイトで最初はささやかな情報から始まり、発売はいつだとか、メンバーは誰なんだと心配し、サンプルを試聴し、みんなで掲示板で熱くなり。「さあ発売だーと」また熱い意見を書き込むという。今までにない経験ができました。ありがとうございました。

(1) 金子和弘
    僕は、イングヴェイ・マルムスティーンの大大大ファンです。今回のアタックについ
    ては、かなりいい作品だと思います。サウンドがヘヴィーで僕は気に入っています。
    とくに[ライズ・アップ]は最高です。感想短くてすいません。

当選発表(2002/10/06)



10名様に絵葉書サイズのYngwieプロモ写真は以下の方々です、ご応募ありがとうございました!!

金子和弘さん
キャノンさん
桜井雅宏さん
ehさん
ノブさん
さくさくさん
マグナム・パンパースさん
Liarさん
MR.BRIGさん
SILENEさん

みなさんおめでとうございます!!

募集要項