Pedal to the Metal →原文はここ"See Original"
Using Pedal Tones

やあみんな、俺のコラムにようこそ、これから数カ月間、君のメロディとハーモニーの
地平線を大きく広げられるようなギター技術向上に役立てるべく、俺のアイデアをいく
つか伝授することにしよう。
いつも人にどうしたらそんな風に弾けるようになるのかと聞かれるが、そんなときはい
つもこう答えている『自分の耳を使って演奏しろ』。すなわち、指使いや運指にこだわ
る前に、如何に良いメロディーを奏でるかに注力しろ、スピードは練習していれば自然
に身に付くものなのさ。とにかく、俺は早く弾くときでも早さに注力してはいない、早
さにこだわるのではなく、音楽とは如何にすばらしいメロディーを生み出すかというこ
となんだ。コード進行とアルペジオを音楽の進行にフィットさせてコードを展開させる
ことが最も重要な事だ。
さて、俺もキッズだったころ、まずはロックから始めた。いろいろ聞いたけど、すぐに
飽きてしまった、なぜならみんな同じ様にきこえるペンタトニックばっかりなんだ。と
ころがクラッシクを聞き始めて、これだ、これが俺の探していたものだとわかってすぐ
虜になった。はじめはバッハやビバルディだったけど、その後パガニーニには熱中した。
アルペジオとコードトーンの重要さと美しさに気が付いたのは、やっぱりバッハとパガ
ニーニを深く研究するようになってからだ、特に24のカプリースだね。これら偉大な
作曲家達の作品を聴くうちに、俺の音楽に対するアプローチ方法が変わったんだ。
ところが、同時に俺はロックを、あのサスティーンの効いたエレクトリックギターを愛
してることを悟った。そして、この複雑でメロデシアスなクラシック音楽とエネルギー
に満ちたロックを融合した音楽こそが自然な俺独自の音楽世界だとわかったんだ。
君がもし、スケールサウンドをもっとメロディックで魅力的な物にする事を考えるなら
一つの手段としてペダルトーンを使う方法がある。これはメロディーの盟主であるバッハ
の考案だ。ペダルトーンっていっても、単純なサスティーンか繰り返しノートの連続だ。
この名前はパイプオルガンの足ペダルに由来している、俺がペダルトーンを使うのは、
繰り返しのメロディースタッブにスカラーパッセージを織りまぜる時だ。
 さて、ペダルトーンのプレイはシンプルだが時には凄くクールなリックが作れる。図1
に俺のお気に入りのフレーズを示すよ、見てみてくれ。これは、凄く基本的なペダルトー
ンだが、ここで気をつけてほしいのは、俺がやるときは、上のFノートに下降のAハーモ
ニックマイナー(ABCDEFG#)のスケールパッセージを織りまぜるんだ。図2はこの発展形
なんだが、違うペダルトーンをAm-Dm-AmE7上にかぶせている(EFEandBおのおのに)
これらの例では、俺は左手のピンキーをアンカーとしてつかうんだ−他の指が他のノート
を奏でている間ペダルを踏んでいるんだ。
 メロディックなパセージを奏でるためにはペダルを踏むのは1ノートに限らない事を覚
えておくんだ、図3にAハーモニックマイナーの上昇フレーズに伴う(A-G#-A)の3ノー
トのフレーズを紹介しよう。図4には同じ3ノートだけど1オクターブ高いAハーモニッ
クマイナーの下降スケールを示すよ。注意してほしいのは、たとえ基本的な進行のAm-E7
であってもその中のハーモニーはより豊かになっている事だ(挿入するコード変更は楽譜
内にカッコで示している)。
今回挙げた例の総てに左手のストレッチングが沢山入っている(左手のフィンガリングは
タブ符を参考にしてほしい)俺がこんな風に、これらのリックをプレイする理由は、凄く
スムーズなバイオリン調のトーンを出すためなんだ。最初はストレッチがきついだろうか
ら、ゆっくりやった方がいい、手を痛めたくなかったらウォーミングアップをしっかりし
てから取り組むことだ。じゃあまた来月!

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