A Clean Sweep →原文はここ"See Original"
Using Good Practice Skills To Master Sweep-pickking Arpeggios.

俺が最初にギターにのめりはじめた頃、それはもう夢中で弾きまくったよ。まさに俺は、このためだけに生きていた、このためだけに呼吸をし、食事をしそして眠った。ギターを弾くぞと決めたその時から、俺は自分自身の限界に挑んだ、とにかく美しく正確な音が出せるようになるまで、自分を容赦しなかった。少しでも間違いを犯そうものなら、自分自身を厳しく叱咤したほどだ。二度と同じ間違いを犯さない為に。こうして、俺は自分の技を磨くことを習慣化させた。

ギタリストであれば誰でも、上手く弾きたいと願ってるものだが、現実に思った通りにはなかなか行かないものだ。もしそうならみんな偉大なギタリストになってる。この単純な真実が示すように、もし本当に上手くなりたいなら、病みつきになるしかない。君たちのほとんどの時間を非常なまでに費やして絶え間ない失望と希望にさいなまれながらもがんばりつづけねばならない。

俺が君たちに対して、偉大なギタリストになるための燃えたぎるような欲望をあげることはできない。なぜならそれは君らの心の中にある(だけど、俺を信じてほしい、努力は必ず報われるのだから)俺が君たちにしてあげられるアドバイスは、練習時間をいかに有効に使うかというものだ。

初心者の諸君、もし君が新技もしくは難技と思うものに挑戦するなら、けっして中途半端にいい加減に取り組んだり先を急いでおざなりなやり方をしたりしてはいけない。その技を身につけるために苦しんだり、時間をたくさん費やすことは非常に重要であり、それを身につけ突破するために絶対に必須な事なのだ。

ここに良い例がある。先月号でアルペジオのなんたるかを書いたと思うが、アルペジオは沢山のギタリストの悩みのたねだ。いま、大概のギタリストは先月号のこのコラムで例をしめして練習したような2から3ストリングスのアルペジオだけで逃げ出してしまう。けれどもあそこで教えたピッキングを使えば、5から6ストリングスへの拡大が可能だが、その為の技術的な挑戦レベルは倍増する。これらのアルペジオをいかなるスピードでも本当に弾きこなせるようになるための、ただ一つの方法はスイープピッッキング−それは3からそれ以上の数の同じ方向のストリングス(音)を1回のストロークで弾くことだが−を使うしかないということだ。

ほとんどのギタリストは如何にしてスウィープピッキング技術に近づくかという一般的なアイデアを持って居るんだが、ほんとうにごくわずかの忠実なプレイだけが正解なんだ。というのも、ほとんどのギタリストは、この技をマスターするのに必要な、十分な時間をかけて努力して練習していないからだ。

あるギタリストが、スウィープアルペジオを正確に実行できないとしよう、そんな場合は大概そのギタリストはアルペジオに必要なコードをまとめて全部一度に必要なノートを押さえつけてしまってるんだ(そして、ノートの終わりには、その全ての音が鳴ってしまっている)そうでなければ、その人はとんでもなく早く弾こうとしている、そしてそのせいで、この技術にとって必要な、正確さと音のクリアさを犠牲にしてしまっている。最悪だね。

これらの問題を解決するたった一つの方法は、スイープピッキングの構成要素である右手と左手の働きを分解してしまうことだ、そして別々にマスターするんだ、その後で合わせてゆくんだ。もちろん、それはたやすい事ではない、それが上手くできる様になるには、かなり時間を費やす必要がある。

右手の技術的なフィーリングをつかむために、あたかもコードを書き鳴らすかのようにして、ピックを弦から弦に"落とす"練習が必要だ。これはピックストロークを分離させないためにどうしても重要なことだ。上昇のスィープを実行するためには、ピックを上向きに引く、一連のなめらかな動きの中で実行できるようにしなくてはいけない。繰り返すが、これは絶対必須なことだ、ばらばらなアップストロークは使ってはだめだ。

左手の役割もすごく重要だ。ピックしたら直ちに、それぞれの弦を左手で速やかにミュートしなくてはならない(柔らかく押さえる−もしくは、きみのフレット上の指を"回すような感じ"だ)。これは、一つの音を維持して他の音に移るときに、あたかもコードが鳴っているようなサウンドにするためだ。

俺のお気に入りのアルペジオパターンをいくつか記載しておくことにしよう。図1にはAマイナーでの3種類の異なるアルペジオプレイだ、図2には3種類のAメージャーパターンがはいってる。弾いたときに、まったく自然な響きになって聞こえるまで、こいつをよおーく練習するんだ。というのも、これらだけが唯一、実際にライブのソロなんかでは気持ちよく弾けて役にたつからね。続きは来月にしよう。じゃあまたな。

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