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インタビュー


Fan Club Director's Interview with Doogie White Jun 17, 2002
--->>English here


DOOGIE WHITEとのファンクラブインタビュー 2002年 6月17日
YNGWIEのニューアルバム、ATTACKのレコーディングラインアップ

RECORDING MEMBER
YNGWIE MALSTEEN (ギター、ベース、バッキング・ヴォーカル)
DOOGIE WHITE (ヴォーカル)
DEREK SHERINIAN (キーボード)
PATRIK JOHANSSON (ドラム)

ANNE:ニューアルバムのために、YNGWIEと共に作業したマイアミでの体験談を教えてください。

DOOGIE:金曜の夜中に、YNGWIEのマネージメントからマイアミへ飛ぶようにという電話があったんだ。土曜の朝は、アパートと飛行機の予約に費やした。木曜日に、“サンシャイン・ステート”に到着した。暑くて、雨が降っていたよ。僕のアパートは、エンジニア兼、プロデューサーのトム・フレッチャーの2つとなりで、海岸と海から石ひとつ投げたところだった。

YNGWIEのスタジオに行って、曲を聴き、ヴォーカル取りのための、最良の方法を話し合った。判ったことは、YJMは、普通、シンガーと共に、デモを取るけど、今回は違ったということだ。(デモは、時に、恐ろしいデモ症に陥るからね。)だから、それをしないことで、新鮮で、生き生きしたアプローチが出来た。僕達は、何かに挑戦し、他のことも出来る、といった風にね。楽しもうぜ!それぞれの曲にあった方法を感じよう、って。

トム・フレッチャーは僕に、素晴らしいミックスとヴォーカルサウンドをセットしてくれた。彼は、シンガーがパフォーマンスする上で、何が必要かしっかりと理解していた。当たり前のことか。彼は、数あるバンドの中で、OZZY、PAUL ROGERS、DON HENLEYなんかと仕事してるからね。

YNGWIEは、僕のために、最初の曲を歌ってくれたんだ。それを分析して、パワフルに、情熱や攻撃性に溢れたものにするのが、僕の仕事だった。最初のテイクを聴いたとき、お互い目を合わせて、微笑みあったよ。僕達が音をつかみ、曲に命を吹き込んだとわかったからね。すべてがすでに出来上がっていた。でかくて、パワフルなドラム、スタイリッシュで、クラッシーなキーボード、弾む、怪物みたいなベース、そして、猛烈なギターが。だから、高く響き渡るヴォーカルが必要だった。

ANNE:彼のスタジオで一緒に仕事をして、どうでしたか?

DOOGIE:スタジオではとても上手くいったよ。同じゴールに向かって、仕事をしたし、プレッシャーも感じなかった。YNGWIEは素晴らしい曲を書いた。トムは驚くような演奏を録音した。そして、今、1日中、ヴォーカルを爆発させて、徹底的に楽しんでいる。

ANNE:YNGWIEは、あなたが、ヴォーカルトラックに対してのフレーズ等がすでにはっきりしているにもかかわらず、更に、曲に自身の刻印を押そうと努力している、と言っていました。(あなたの声域やドラマティックな声質をすごく誉めていました。)

DOOGIE:それは、嬉しいな。小切手が郵便受けに届くかもよ!実際、とてもリラックスできたんだ。僕達は、同じ賛美歌集を歌った。彼が何を望んでいるかわかったし、とても自然に出来た。彼の指示は、とてもクールだった。何が違ったかというと、いつもは、僕がたいていのメロディや歌詞を書いているから、何が起こって、どうやって結びついているかわかるんだよ。でも、今回は、僕が、YJMが要求することを分析した。あるべき姿になるよう、メロディに命を与えた。僕達が想像していたよりも、難しいことではなかった。ヴォーカルは、沢山の性格と態度を併せ持つ、正にとがった刃先になった。お互い、とても理解しあえたし、そうやって楽しんだんだ。

ANNE:トム・フレッチャーは、楽曲にどのような仕事を施しましたか?

DOOGIE:トムが持っていた経験と専門知識でもって、素晴らしいサウンドを手に入れようという信仰を持つことは、難しくはなかった。彼が作り出すドラムの音はすさまじいよ。目から血が出るほどね。YNGWIEのギターは、過去にないくらい良い音だよ。ミキシングのときには、細かいレヴェルも完璧となり、埃も散り散りとなって、今までのMALMSTEENのレコードサウンドで最高になると確信している。

ANNE:ニューアルバムがどのようになるのか、YNGWIEのファンから多くの期待や心配が寄せられていますよ。

DOOGIE:
そうだ、期待だ!!でも、どうして、心配なんだい、みんな?このアルバムは、作曲、レコーディングに躍動感と活気が溢れていて、今までのYNGWIEのアルバムの中で、最高といえる演奏力だよ。そのくらい良いと信じている。現在、ツアーでハイオクターンのパフォーマンスが出来るように、毎晩、トレーニングして、高音を歌っているよ。YNGWIEとそのほかのやつらと共に、今年の終わりには、ロードでみんなに会うのが、楽しみだ。

ANNE:興味深いインタビュー、ありがとうございます。ニューアルバムを手にするのが、待ちきれません。

(Yngwie International fan Club Interview) Support by Kyoko


Mega Fan SIte Exclusive interview with Michael Von Knoerring May 21, 2002
(Ex. Yngwie Band Drummer, joined with Eclipse Album) ----->>English  
彼のホームページはこちら  彼の一族のホームページ はこちらです

Mega Fan S:ite (MFS): 以前あなたは病気でYngwieのツアーに同行出来なかったと聞きました、当時私たちフアンは随分がっかりしましたし残念に思いました。その後お加減は如何ですか?

Michael: 今はとってもいいよ。でも私は10年前にめまいの問題を抱えてて以来プレイは出来ないんだ。

MFS: あなたのサウンドはとても重くて低いですね。とりわけスネアの音が重たい感じです。あなたはセッティングをそのように重いサウンドにしているのですか?あなたのサウンド傾向はセッティングですかそれとも機材によるところが大きいですか?ドラムのセットと設定を教えていただけますか?ペダルの詳細なスペックを教えてください。あなたのエクリプスのアルバムでのとても正確なツーバスを聴いてとても興味があります。

Michael: 私はとても大きな Ludwig ドラムスを使っている。ピッチは低めだ。そしてとてもキツく叩くんだ。バスドラのサイズは26-16インチそして深い14と15のタム、それから16と18インチのフロアタム、それと14-8のスネアドラム、私が使うバスペダルはcamco製だ。私は25年間ツーバスドラムスを沢山練習した。上手くなるには練習するしかないよ。速くてキツく叩くにはペダルにはつま先しか乗せないことだ、技術とフィーリングも必要だ。でもバスペダルは実際なんでもいいんだ、どこのだって私は同じようにたけるよ。

MFS: 私たちはYngwieの大フアンです、そしてYngwieの音楽が大好きです。エクリプスのアルバムに関して教えてください。Yngwieのアイデアとあなたのアイデアの比率はどのぐらいだったんでしょうか?たとえばフィルインやブレークはあなたのアイデアなんですか?

Michael: Yngwieは全てのトラックに関して基本のドラムパターンを持っていたが、それを元に私流にプレイした。私のアイデアであり私のプレイスタイルでやっている。ブレイクも私のアイデアだしアレンジもすべて私だ。Yngwieはベーシック部分だ。

MFS : エクリプスアルバムでは全員がスェーデン人でしたよね、レコーディングや打ち合わせは母国語だったんですか?

Michael: そう、スウェーデン語で会話した、時どきは英語だったりもしたけどね。

MFS : 何歳のころからドラムをプレイし始めましたか?あなたに影響を与えた音楽家やアルバムはなんですか?あなたのヒーローはだれですか?学校で習ったのですか?それとも自己流ですか?あなたのスタイルはどんなものを目指してますか?

Michael : 6才のころからプレイしている。イアン・ペイスだな。3人の先生に習ったけど、独学の部分が大半だよ。私は昔のハードロックが好きなんだ、あとはクラッシック音楽を聴いている。

MFS : あなたが参加した他のアルバムを教えてください。私たちはエクリプスしか知りません。

Michael : リヴァイアサン、ファイアーアンドアイス(インストゥルメンタル)ノーザンライツ シャドウフロムザウィルダーネス(Norden Light shadows from the wilderness)15年前の古いアルバムでスェーデンのSonet music だ。

MFS : エクリプスで一番むずかしかった曲はどれですか?

Michael: タイトルチューンのエクリプスだよ。なぜならバスドラムのスピードがすごいんだ。

MFS : 最近のHM/HR音楽をどう思いますか?演奏はタイトですが感情表現が以前よりないように思いますが・・・

Michael: 確かにあんまりエモーショナルな感じはしないね。

MFS : 日本のフアンにご挨拶をお願いします。

Michael: 日本のフアンの皆さんこんにちわ、皆さんの事が大好きです。マイケルより。 (by Yoko)

(南太さん、マイケル・ドゥーハンさん、マグナム・パンパースさん、ゆうこ。さん、質問作成のご協力ありがとうございました。)


Fan Club Director's Interview with Mick Cervino Octorver 12, 2001

Touring Lineup for Mexico / South America
September 2001
Yngwie Malmsteen (guitars)
Doogie White (vocals)
Derek Sherinian (keyboards)
Mick Cervino (bass)
Patrik Johansson (drums)

Anne: まずは、あなたの簡単な生い立ち(出生地や現住地)を、ファンに教えてあげて。

Mick: アルゼンチンのブエノスアイレスで生まれて、18歳までそこで過ごした後、スペインへ渡り、さらにイギリスへ独りで。知人がいないし英語わからないしカネも無かったけど、僕の音楽の夢を満たすにはそうする必要があった。数年後アルゼンチンへ戻って、今度はカリフォルニアへ渡って、今は家族と一緒にそこで暮らしている。

Anne: 音楽の経歴は?

Mick: 7歳でギターを始めた。クラシック・ギターと音楽理論をブエノスアイレスの『フアン・ホセ・カストロ音楽学校』で学んだ。14歳で Ritchie Blackmoreを知ってから、ベースに転向して DEEP PUUPLE やRAINBOWに加わって演奏するための準備を始めた。そうするうちに、バロックやクラシック音楽に凄く興味が湧いてきて、特にクラシックとハードロックを組み合わせることに傾倒した。

Anne: なぜYngwieと組むことになったの?

Mick:Blackmoreと過ごした3年間を終えるにあり、僕が本当に組みたい相手は誰だろうかと自分に問うてみた。最初に思いついた相手が Yngwie Malmsteen だった。僕はYngwieのマネージャーと接触して自分を売り込み、履歴書と一緒に“Ostinato(オスティナート)”という僕のCDを送った。そうしたら、Yngwieのセットリストにある曲を録音するようにと、向こうから頼んできたんだ。彼は聴いた途端に気に入ってくれたのだと思うよ。数日後にはマイアミで彼とリハーサルすることになったのだから。とっても楽しくね。

Anne: どこ製の何モデルのベースを使っているの?

Mick:今はWARWICK社製のみ。ツアー中は "Fortress One" と "Thumb Bolt-On"というモデルを使っていた。両方とも1998年製。

Anne: 今までにメキシコや南米でプレイしたことはある? あるのなら、(以前と比べて)今回のツアーをあなたはどう評価する?

Mick: 僕はブエノスアイレスで育って16歳からプロとして演奏していたので、アルゼンチンのあちこちで地元の有名なアーティストのバックアップとしてツアーする機会があった。でもアルゼンチン以外では今回初めてツアーする所ばかりだった。
一つ一つどの公演にもエネルギーがみなぎっていた。僕が思うにYngwieとあのバンドが生み出したのは、他でもない多量のエネルギーであり、あの力強い歌であり、演奏にベストを尽くしたいという渇望だったんだ。観客の反応は最高だった。ブラジルのポルトアレグレの人たちも僕らの音楽をかなり好意的に受け止めてくれていた、と言いたい。ただ残念なことに、彼らは世界情勢に対してひねくれた政治見解を抱くがために、自ら損をすることになった。聴けるはずだった数曲を聴き逃したのだから。

Anne: 公演を観た人たちから沢山のファン・メールが来て、あなたとドラマーのPatrik Johansson が創り上げたリズム・セクションは最高だったと書いてあるわ。あなたとPatrikはステージで“クリックした”(うまが合った)のかしら?

Mick:Patrikは信じられないほど巧い。彼こそYngwieが理想とするドラマーだと思うよ。僕たち二人はすぐさま意気投合した。
しっかりと力強くね。舞台の表でも裏でも、僕らは本当に上手く行っている。

Anne: リハーサルをしにマイアミへ行ったとき、コンサートのセットリストにある曲を既に覚えていたの?

Mick: マイアミへは、しっかり予習をしてから行ったよ。セットリストの曲はよく知っていた。けど、元のリストには無かった曲も数曲やることになったので、そこで覚えなければならなかった。

Anne: Malmsteenスタイルの演奏スピードに追いつくのは、どれくらい難しかった? Yngwieの音楽を身につけるのは、難問だと思った?

Mick: レコーディングでYngwieがベース・ラインを弾いた曲は、どれも特別な注意が必要だった。彼は驚くようなベース奏者だ。彼がスタジオで弾いたのを一音違わずなぞるようには言われなかったけど、彼の音楽的趣向をできる限り捉えるのが肝心だと僕は思った。これは難しいことではない。彼の積極的な演奏姿勢は、僕とよく通じるから。ヴィブラートやピッキングを多用するあたりね。とは言うものの、あの信じられないようなベース・ランのいくつかは、習得するのにかなり時間がかかったよ。

Anne: ステージで弾いていて一番楽しかった曲は?

Mick:弾いていて楽しくなかった曲なんて思い浮かばない。特に好きなのは、"Seventh Sign" や "The Wizard" や "Masquerade" だけどね。バンドとして見れば、チリのサンチアゴでの公演が抜群だったと僕は思う。けど、メンバー個人個人で評価が違うんだ。Doogieはブエノスアイレスが良かったと言い、Yngwieはブラジル・クリチバでの "Mistreated" のソロが最高だったそうだ。言っておくけど、僕にとってはどの公演もみな楽しかったよ。あんなの本当に久しぶりだ。

Anne: あなたが公演でやったベース・ソロには、称賛の声がたくさん寄せられているわね。どうやってソロを構築したのかしら?

Mick: ソロはニ部構成にした。第一部は僕の“Ostinato”というCDのフレーズで、自作曲やモーツァルトの "Alla Turca (トルコ行進曲)" やバッハの"Inventions (インヴェンション)" からできていて、所々即興的に変奏を加えた。第二部は、16分音符による完全に自作のもので、ベースもドラムもテンポが早い。あの激しいオルタネイト・ピッキングを聴くと、僕がどれほどピックで
ベースを弾くのが好きかが判る。ジャズ・べーシストの中には、ピック弾きは邪道だと言う人もいるだろうけど。

Anne: BLACKMORE'S NIGHT 時代のあなたの役割と比較して、Yngwieのために弾くという経験はどんな感じだった?

Mick: BLACKMORE’S NIGHT は、僕が在籍したうちではずば抜けておとなしいバンドだ。音楽は素晴らしい。でも非常に非常におとなしい。僕はいつも言われていた。「ベースがやかましい!」と。Ritchieにはベースはほんの気持ち程度だけ鳴っていれば良かったようで、僕は本当はいなくても良いのではと時々思うほどだった。Yngwieは、やかましく弾けと言ってくれる。僕の誕生日に彼はコンプレッサ/サステイナをプレゼントしてくれて、おかげでベースの音が良くなって音量も上がった。今は彼のマーシャル・アンプを最大音量にしてベースを繋いでいるけど、それが凄くいいんだ。今のバンドでの僕の役割は凄く重要だし、非常にやりがいのある仕事だ。間違いなく。

Anne: Yngwieとは上手くやれた?

Mick: Yngwieはいい奴だ! 僕は彼と凄く仲良くなったし、他の奴らもそうだ。僕たちはみな、彼のバンドにいることを誇りに思う。今ツアーを終えたばかりなのに、もう次のが待ちきれないんだ。

Anne: あなたの演奏をもっと聴きたいというファンがいれば、どのアルバム(ソロまたはバンド)を買えばいいのかしら?

Mick:僕のソロ・アルバムは“Ostinato”(Guild Hall Music)といって、全てベースによる演奏で、バッハやモーツァルトやショパンの曲と僕の自作から成っている。インターネットならcdbaby.comやamazon.comやcdnow.comで入手できる。アルゼンチンとメキシコでは、"Nems Enterprises" から出ている。僕宛に$15.00を送ってくれても、注文できるよ。
(サイン入りポスター付)

宛先:
Mick Cervino "Ostinato"
4435 First St. PMB 195, Livermore, Ca. 94550, USA

それ以外には、BLACKMORE'S NIGHT の“Under a Violet Moon” と“Shadow ofthe Moon”のツアー・ビデオ(1997-1998)で演奏している。他にも、BANANAの“Aun es Tiempo de Soniar(アウン・エス・ティエンポ・デ・ソニアール)”アルバム(EMI Argentina)や "The Rich Get Rich" シングル、ONE HAND CLAPPING(The Curve of the Earth, UK)、CANDELA (RCA Argentina)、 VICTOR HEREDIA (ビクトル・エレディア)の“El Viejo Matias(エル・ビエーホ・マティアス)” (Phillips Argentina)がある。

Anne: ショーを観に来てくれたファンへ、最後の一言は?

Mick: 温かく迎えて応援してくれた皆さんに感謝している。あなたたちのために演奏するのは楽しかった。いつかまたやりたい。


(Yngwie International fan Club Interview)

Support by Aaron


Yngwie answer to Fan Club Director's asking about Porto Alegre happening
Octorver 12, 2001

2000年10月11日

フランツ・ガスタフ・ニーダーハイットマンからの質問
『ポルト・アレグリで起こったあのバカげた出来事についてどう思いますか?』
トビアス・サイボットからの質問
『あなたが、アメリカの国歌を演奏した際、ポルト・アレグリで観客が、ビン・ラディンと叫んだことをどう思いますか?』

YNGWIEの答
まず、この出来事は、大成功かつとても楽しんだ3週間に及ぶメキシコと南米ツアーの終盤に起きた、ほんの一出来事にしか過ぎないことを強調したい。率直に言うと、俺の気持ちはこうだ。現在に至るまで、何年間もツアーした中で、正直、出来の良い夜、悪い夜があったのは事実だ。しかし、ここ数年間は、俺が非常に高いと思える状態にあり、できる限りのプレイをしている。この何年もの間、 − 何千回ものショーにおいて − 俺は、1度たりともステージでブーイングを受けたことは無い。いかなる理由にしてもだ。

初めに、最も重要な点をはっきりさせておきたい。 − 俺は政治家ではない。ミュージシャンだ。政治や政府について討論する気など全く無い。なぜなら、俺のすべき事ではないからだ。しかし、9月11日にニューヨークとワシントンで起こった出来事はみんな周知の事実だ。“スター・スパングルド・バナー(米国国歌)”を20年以上ステージで演奏してきたが、俺にとってはそれを演奏するという事がもっと重要なことなんだ。何年にも渡って、スウェーデン、日本、イギリスなどのあらゆる国歌を演奏してきた。そして、あの晩は、9月11日に殺された人々に哀悼を表してアメリカ国歌を演奏したかったんだ。あの攻撃で、28カ国もの人々が殺された。しかし、それはアメリカ本土で起こったことだ。だから、俺は、アメリカ国歌を演奏した。ヤジやブーイングを聞いた途端、体中のアドレナリンが噴き出し、本当に頭に来たんだ。だが、その時に、何かをやったり言ったりはしていない。ただ、曲を終わらせたんだ。それから、あと数回、4、5回だったか、繰り返した。(含み笑い。)何故なら、こういう事に黙っているわけにはいかないからな。俺の顔にツバを吐いておきながら、無視して欲しいなんて思うなよ。政治や帝国主義者のことを話してるんじゃない。ステージ上で起こったあの瞬間のことを言ってるんだ。本当に、腹が立ってね。それを見せるべきではなかったかもしれない。でも、怒ったよ。

ブラジル人に敵対などしていない。過去にあそこで数え切れないほどショーをこなしたし、どの瞬間も最高だった。前に、ポルト・アレグリには行ったことはなかったが、あの町を悪いなんて言わないよ。ああいうことが起きたのは、あそこだけだったけどね。あの町のファンの何人かは違った意見を持っているが、話した通り、俺は政治家じゃない。政治対決するために、あそこへ行ったんじゃないんだ。ソロを弾き始めた時には、それ以上のことは念頭に無かった。しかし、観客のあの反応に対して、反発心を強めたのには、いくつかの要因があった。(1)、俺は、アメリカに住んでいる。事実、半生を過ごした。だから、スウェーデン人である事のようにアメリカ人であるような気持ちがする。(2)、俺の息子は、アメリカで生まれ、国籍もそうだ。(3)、俺のバンドのキーボーディストはアメリカ人だ。そして、(4)、これが最も重要なことなんだが、9月11日に無くなった無実の人々は、敬意を受けるにふさわしいからだ。

だから、俺にブーイングを飛ばしたり、ビン・ラディンの名前を叫んだりして、間違った敵意を表すような試みをするやつらを尊重できない。ショーの最後にマイクに向かって言ったことは、観客の中の特定のやつらに向けた。観客全員がそうだったわけではない。わかっている、あれがブラジルだったわけでも、ポルト・アレグリだったわけでもないんだ。観客の中の一部の腐ったリンゴどもだったんだ。ショーの終わりからアンコールまで長いブレイクを取った。何故なら、楽屋でどうすべきか話し合っていたんだ。戻って数曲演奏するか、そのまま去るかをね。結局、俺一人が戻って、別れの捨て台詞を言ったんだ。いわば、俺は、相当怒っていたしね。しかし、これは、一つの出来事だし、ブラジル人のファンに嫌気がさしたわけでもない。あそこでプレイするのは大好きだし、将来、またあそこに戻ると確信しているよ。
平和を祈る。   YNGWIE MALMSTEEN


(Yngwie International fan Club Interview)

Support by Kyoko

追補(by Yoko)
何が??という方の為に起きた出来事を知るかぎりの証言から記載します

Porto Alegreでのコンサート(10/2) ブラジルで起きた事件です
Yngwieがいつもの様にソロを演奏し、それも終盤にかかったとき彼が良くやるようにジミヘン風にアメリカの国家を演奏した意味は2つ、1つは9/11に亡くなった方を忍んで、もう一つはジミヘンへの追悼。ところがブラジルのなかでもPorto Alegreという街は特殊であった。この街は、Yngwieの予想していなかった(知らなかった)ことに反米意識が強い街であり、アメリカに対して一種の反感を抱いてる人間も多数観客に混ざっていたため、ブーイングと罵声が飛び交った(一説には150名ほどの暴徒がいたとのこと)とりあえずバンドは残りの曲の演奏を終えて楽屋にいったん引き上げた。唯一のアメリカ人デレクは非常にショックを受け、観客がアメリカへ強い反感をもってるだけでなく罵声を浴びせてきたことに憤りも感じていた様子で、彼はアンコールに出ないとYngwieに宣言した。Yngwieは一人でアンコールのためにステージに戻り再びアメリカ国家を演奏、酷いブーイングと罵声が飛び交ったが、Yngwieはマイク向かって叫んだ"God Bless America, and FUCK YOU ALL" そしてステージを後にしたとのこと。その後会場が大荒れになったので、危険になり、バンドとクルーは機材も放置してホテルに避難した。ただしブラジルでの他のスケジュールは予定通り、全く問題なく、すばらしく盛り上がって終了した。

ここの下りはデレクのオフィシャルサイトにデレク自らがポストした表現によるものですが、あまりに感情的ということで後に訂正削除されました。そのためYngwieがステージでしゃべった内容がはたして正確かどうかは不明です(カウンターポイントが今のところないです)ホントのところはもう少し違うニュアンスかもしれません。デレクはコメントとしてYngwieはアメリカ人ではないのだが今回アメリカへのブーイングあったにも関らず逃げずにみずからアメリカ市民の側に立つってくれたことを感謝しているとのこと。
 事件の詳細を伝える
ネット上のサイト(英文)はこちらです(URL情報提供くろべえさん)


Fan Club Director's Interview with Patrik Johansson September 18, 2001

Touring Lineup for Mexico / South America
September 2001
Yngwie Malmsteen (guitars)
Doogie White (vocals)
Derek Sherinian (keyboards)
Mick Cervino (bass)
Patrik Johansson (drums)

アメリカのテロ事件に起因してツアー・スケジュールが混乱する中で、ドラマーのPatrik Johannson は出発の前日、このオンライン・インタビューのために時間を割いてくれました。本当に感謝しています。Patrik Johansson は、欧州のロックバンド STORMWIND で顕著な活躍をしていました。(Anne)

Anne: 初めてあなたのデモを聴いてドラム演奏の能力に驚いたとYngwieが言ってたわね。自分の演奏スタイルを言葉で表すとすれば?

Patrik: 派手に、思いきり叩いて、ツーバスを多用する。

Anne: ツアーの曲目には、どんなふうに取り組むつもり? レコードの音を忠実に再現するのか、それとも独自の解釈を展開するのか。

Patrik: 心を込めて叩いて、ある程度自分の特性を出そうと思う。

Anne: 新しいメンバー構成であなたと Mick Cervino が一緒にリズムを構成するのは、うまく行ってるのかな?

Patrik: Mickは素晴らしい。完璧にうまく行ってるよ。

Anne: リハーサルは今のところどんな感じ? ショーのセットリストは、やりやすいと思う?

Patrik: リハーサルはいい感じだよ。新しい曲をいくつか追加したし、すべて完璧だ!!

Anne: セットリストの中にお気に入りはあるの? ファンに聴かせるのを特に楽しみにしている曲とか。

Patrik: "Far Beyond the Sun"。

Anne: ドラム・ソロはあるのかしら? あるのなら、どんなふうにやる予定?

Patrik: 派手で激しく速く重いものになる!

Anne: ツアーで使うドラムのセッティングを教えてくれる?

Patrik: PREMIERのドラムとPAISTEのシンバル。僕が通常使うのは、24"(インチ)バス・ドラムをダブルで、14"のラック・タム、16"と18"のフロア・タム、14"のスネア・ドラム(バーチ材)。それでシンバルだけど、18"クラッシュが2つ、19"クラッ
シュ、20"クラッシュ、18"チャイナがダブル、それから13"と14"のハイハット、そして20"ライド。シンバルは全てPAISTEの2002シリーズだ。

Anne: 以前にメキシコや南米で演奏したことは?

Patrik: 南米は今回が初めて。

Anne: わざわざ、どうもありがとう! 他にファンに言いたいことは?

Patrik: ツアーへ来てくれ!!!!


(Yngwie International fan Club Interview)

Support by Aaron


Fan Club Director's Interview with Derek Sherinian August 30, 2001

Touring Lineup for Mexico / South America
September 2001
Yngwie Malmsteen (guitars)
Doogie White (vocals)
Derek Sherinian (keyboards)
Mick Cervino (bass)
Patrik Johansson (drums)

ファンクラブ会長Anne: デレク、あなたは今、沢山のソロプロジェクトを抱えてると思うのだけど。何が魅力で、9月の一月におよぶYngwieとの南アメリカツアーを一緒に廻る事を決意させたのかな?

Derek Sherinian: 2週間前にYngwieからウチに電話がかかってきて、俺と一緒にやりたいかいって聴いたんだ、だからイエスって答えたわけさ。なんたってYngwieは偉大な音楽家だし、俺を覚えてるなんておだてて貰ったし、俺のキャリアを考えたときこれはちょっと冒険的でいいかなって思ったのさ。

Anne: Yngwieの音楽は今回初めて、それともずっとフォローしてたのかしら?

Derek: 俺はスティーラでデビューした頃からのYngwieのファンだよ。1983年にバークリー音楽院に入学したときに丁度アルカトラズのアルバムがでたんだ。もう、みんなYngwieの事を話していた。俺は1986年のNAMM(楽器フェアー)のショーでYngwieからサインを貰ったのを覚えてるよ。

Anne: あなたの音楽スタイルとYngwieのネオクラシカルなギターは合うかしら?演奏はアルバムに忠実にやるつもり、それとも自分流に変えるのかしら?

Derek:できるだけ忠実にはやるつもりだけどソロは俺のオリジナルになるな、Yngwieがソロタイムをくれるって言ってくれたから、すこし練習しておかなくっちゃって思ってる。

Anne: マッツオラウソンのキーボードは10年近くもYngwieのライブを支えてきたのだけど、あなたはどんな作戦で彼にとって代るつもりかしら?

Derek: 今はひたすら楽曲を練習中だけど、その日(9/9)が来るまでには準備を終えて、あとはやるだけさ。

Anne: Yngwieというミュージシャンがとてもステージでは傑出したショーマンで、インプロヴァイゼーションが凄いことは知ってると思うけど、あなたもそうだって話よね、そんな二人が一つのステージにたつと、なにか化学反応が起きるかしら?

Derek: 俺は100%Yngwieをサポートするつもりだよ、彼の要求に完璧に答えて見せるよ。

Anne:あなたのwebサイトであなたはYngwieがあなたのソロで弾くという話に同意したって書いてあるけど、いったい彼とどんなすごい音楽をやるつもりなの?

Derek: Yngwieはジミヘンの影響を強く受けてるし、もちろんアランホールズワースとかの影響もあるしね、俺は彼のそういったところの影響を取り入れたプレイスタイルが凄く好きなんだ。最高に好きなミュージシャン達と一緒にレコーディングできるなんてすごくクールだよね。

Anne: マイアミでのリハーサルが始まる前に、ファンにメッセージはないかしら?

Derek: 今回はドリームシアターでの1998年のモンスターズロック以来の南アメリカツアーなんだ、みんなに再び会えるのをものすごく楽しみにしてるよ。
(Yngwie International fan Club Interview)


Fan Club Director's Interview with Doogie White August 29, 2001

Touring Lineup for Mexico / South America
September 2001
Yngwie Malmsteen (guitars)
Doogie White (vocals)
Derek Sherinian (keyboards)
Mick Cervino (bass)
Patrik Johansson (drums)

Anne: 今回の南アメリカ/メキシコツアーのオファーを受ける前って、Yngwieの曲とかを聴いたことあったのかしら?それとも今回始めて全部覚えなくてはならないの?

Doogie: Yngwieのマネージャが何枚かのCDをヨルンランデが抜けた5月の時点で送って来てくれていたんだ。アルバムを聞いてみていくつかは聞いたことがあったけど、ほとんどは初めてだった、でもいったん聴けばもうあっという間になじみぶかい物になったさ。

Anne: Yngwieと組むシンガーはみんなオクターブレンジは広くて、ツアー用の曲を練習するのにあなたにとっては大変な曲があるかしら?

Doogie: そうだね、いままで聴いた中では最高に難しいタフな曲ばかりだね。でも俺を信じてくれ俺は難しい曲を年がら年中やってるんだ。とはいえ、マークボールズやジャフスコットソートの音域は桁違いだね。今度歌わねばいけない曲ってのは、いままでのバンドでは経験したことが無い音域だよ。たとえばヒロシマモナムールのシャウトなんて、グラハム以外の人間には絶対まねできそうにない。まあ、俺はリッチーと一緒に古いレンボーの曲とかパープルの曲をやった経験を生かして、自分なりの歌い方をするしかなと思うよ。

Anne: リハーサルしてる曲を教えてくれない?

Doogie: まあ、セットリストのお楽しみをここで漏らすわけには行かないけど、Yngwieが一番良くやってる曲"Rising Force," だとか好きだし、みんなが飛び上がって一体全体何がどうなってるんだどうやって弾いてるの?って感じのインストもしこたまやるさ。WTEAWの"Crucify"は好きだな。

Anne: もう全員でのリハーサルが始まってるの?

Doogie: いや、すべては9月の最初からスタートだ。

Anne: 今回の他のメンバーにはいままであったこととかあるのかしら?

Doogie: ベースのMick Cervinoには数年前に1度会ったことがある。あの時はブラックモアズナイトでリッチーやキヤンデスナイトとツアー中だったんじゃないかな。あと、俺の友達でレインボウで一緒だったときベースを弾いてたGreg Smithがデレクの事をずいぶん高く評価していたんだ。あったことは無かったけどね。新しいやつらとやるのは面白いよきっとね、ツアーマネージャもクルーも始めての連中だから、まるで始めて学校にいく気分だね。

Anne: 南アメリカやメキシコにツアーした経験はあるかしら?きっとYngwieがあなたのことを紹介したら、みんな熱狂するわよ、心の準備は出来てる?

Doogie: おおっそうだった、96年にレイボウで廻ったときもクレイジーだったよ。友達もファンもいっぱいる、また彼らとステージのフロントからロックできる、そんなすばらしい時間を過ごせるなんて最高だよ。新しいバンドのラインナップを紹介するにはいい機会だよね、でも観客をトーンダウンさせないためにも、頑張らないとダメだね!

Anne: Yngwie はかなり要求が多いと思うのだけど、心配してる?

Doogie: いや、むしろ大歓迎だよ、これは彼のショーだ当たり前のことさ。いいミュージシャンを選んでるし、スタッフもよく解っている。しっかりとリハーサルをするよ。しかしまだはじまっちゃいない、客の雄叫びと汗の匂いを嗅げば、すべてOKさ。

Anne: 沢山のファンがあなたの参加を歓迎してます。沢山のYngwieファンとあなたのファンはオーバラップしています。Yngwieそして他のバンドメンバーと活動をすることに関して、ファンに伝えることはないかしら?

Doogie: それを聞いて嬉しいよ。今回はまず南米ツアーだけの話しかないが、これが上手くいけば、アルバムも一緒に出来るに違いないしそうなってくれるといいよね。彼はすばらしいライターだし演奏家だ、もし俺が彼の作品に何か付け加えられたら、いいよなぁー!俺はロンドンで初めてYngwieにあったんだ、ずいぶん話し込んだよ、クールな奴だと思った。俺にもYngwieにも経験は十分ある、みんながそうしてくれたように、俺も俺なりのやり方で過去にもそうやって来たようにやるだけさ。ちょっと残念なのはすでに6ヶ月のツアーが終ってしまってる事だけど、まだ次にきっと他の国のみんなにも会えるチャンスはあると思うよ。だろ?!

Anne: 今日はわざわざ時間をとってくれて本当にありがとう、ツアーの成功をお祈りしています!!

Doogie: こちらこそ、ありがとう!!俺も期待してるよ!!じゃあまたね!(Yngwie International fan Club Interview)


Interview with YNGWIE J. MALMSTEEN, December 2000
By Fredrik Hjelm →see Original (English)

イングヴェイ・J・マルムスティーンは誰よりも常識破りだと、我々の多くは思っている。ギターをソロ楽器としてあの水準まで高めた者は、かつていなかった。イングヴェイはいま合衆国をツアー中で忙しいが、私のインタビューに答えてくれた。これが彼の話だ。

Fredrik Hjelm: 2〜3週間前、ロサンゼルスのユニヴァーサル円形劇場でのショウで、マーク・ボールズは歌わなかった。ジェフ・スコット・ソート(1stと2ndアルバムのシンガー)が現れて、最後の数曲をマークの代わりに歌った。あれは予定していた? それとも即興で?

Yngwie Malmsteen: ちがう! 事前に電話やeメールで、一緒にジャムろうかとジェフが言ってきた。俺は、「うん、いいよ。ステージへ上がって来い。ちょっとだけ一緒に演ろう」と返事した。

FH:それで、マーク・ボールズとは何があったの?

YM:ええっと、彼とはちょっと揉め事があった。でも今は新しいシンガーがいる。ヨルン・ランデ。

FH: ランデと一緒になった経緯は?

YM:ドラマーを通じて。聴いてみたら、すごく良い声だった。実は彼、ノルウェー出身だよ。

FH:そうなの?! なら、本物のヴァイキング魂だね。

YM:その通り! ヴァイキング魂だ!(笑)

FH:このほどSpitfireレコードが、君の90年代のアルバム8作品の再販売を始めた。君の伝記によると、それらのアルバムは今まで合衆国内で適切にプロモートされなかったということだが、なぜだろう?

YM:その点では、本当に無能なマネージメントだったよ。アメリカの市場を巧く扱えない。できた製品をみなドブに流してしまう。でも、日本と欧州では全てうまく行っていた。いま俺たちがすべきことは、全力でアメリカ市場を攻めることだ。そのために再販売を始めた。

FH:90年代のアメリカ市場は、あまりメタルに熱心ではなかったよね。

YM:そうだ。アメリカ市場が完全にヘヴィメタルに背を向けてしまったように感じた。でも俺は自分に言い聞かせた。「それがどうした」と。俺はあの8枚のアルバムを、日・欧・米で同じようにリリースしたつもりだ。日本と一部のヨーロッパでは大成功だった。今では状況が変わって、アメリカ市場も開けてきている。

FH:今回はDIOと一緒のツアーだけど、その話はどこから?

YM:同じレーベルだからね。これは良い企画だ。みんな喜んでる。

FH: 君がロニー・ジェイムズ・ディオと一緒にAEROSMITHのトリビュート("Dream On")を録音してから、「今後いっしょにプロジェクトを組むのは難しくなる」という噂が何度も聞かれた。再度実現はあり得るのかな?

YM:彼とはいつも交代でビールをおごり合って論議しているが、その話は行ったり来たりだ。俺もディオも演りたいのは確かだが、ただ一つ、両方とも頑固者だから、…

FH:君にとって(R.J.)ディオは、いわば「ヘヴィメタル・クラシック」であり、昔からのヒーローでもるわけだろ?

YM:うん、そうかな…(笑)、でも以前にも一緒にツアーしたことはあるし、…何て言えばいいの?!

FH:イェンスとアンダース・ヨハンソン(RISING FORCE の元メンバー)が最近、SILVER MOUNTAIN (ヨナス・ハンソン〈Vo,Gt〉率いるスウェーデンのバンド)に再加入したそうだ。知ってた?

YM:Ah, fan! (スウェーデン語) ほんとに!? そうか、知らなかった! HAMMERFALLやSTRATOVARIUSは、どうなったの?

FH: あれはね、もう辞めた(冗談)。いや、本当は“SILVER MOUNTAIN プロジェクト”を片手間でやったということだ。

YM: なんだ、そうか!

FH:“All-Music”というウェブサイトの記事だけど、君は「わがまま息子」で、そのため母親は君がギター・ヒーローになることを許さざるを得なかったそうだ。

YM:解からないな。どういう意味だ?

FH:正直いうと僕も知らない。でも公式なサイトに書いてあることだから、君がコメントしてくれると思った。君の伝記も載っているし。

YM:ああいう所は何でもありだ。信じられないよ。

FH:基本的に、学校とギター演奏の両立は難しかった?

YM:俺はいつも、ギターを弾くことを優先した。いつも。はっきりと。

FH:それで、お母さんは君の言いなりだった?

YM:母はいつも俺の演奏を支えてくれた。「まあ、何やってんの?!」みたいな態度は絶対しない。いつも応援してくれた。

FH:君は若くしてロサンゼルスへ来てSTEELERに加入し、ALCATRAZZに移ったときもまだ19歳だった。どう、大変だった?

YM:いいや、全然。とっても面白かったよ!

FH:最初の2作品 "RISING FORCE" と "MARCHING OUT" の後、"TRILOGY" や "ODYSSEY" では音楽の方向性が変わったね。あれはレコード会社の意向で?

YM:レコード会社じゃなくて、俺の意向だ。ちょっと違う方向性で行こうと思った。今となっては、あまり良い考えではなかったと思うが。

FH:なぜ良くないの?

YM:こういう「ヒット音楽」のスタイルは、俺らしくない。もう俺の手には負えない。あのときは、自分から積極的にラジオやMTVに攻め込んで、実際に成功したわけだ。"You Don't Remember, I'll Never Forget" や "Heaven Tonight" は、その観点では大成功だったし、MTVなどの音楽番組でヘヴィ・ローテーションになった。でも、それは本当に俺がやりたかった方法ではない。

FH:つまり、それより初期の曲、"I Am A Viking" や "Black Star" などのほうが、本当の自分らしいと?

YM:うん、その通り。

FH:90年代の初期から中期には、逆戻りするような事件がたくさんあったよね。手を骨折したり、義理の母になるはずだった人に訴えられて誤認逮捕されたり…

YM:そんなに言うほど酷いことではないよ。いやな事件はいくつかあったけど、大した影響はなかった。そのとき、日本での売上は鰻昇りで、マルティ・プラティナムを記録していた。90年代には、大衆が音楽の趣味をコロコロ変えていく一方で、それに惑わされずに突き進む者もいた。その一人が俺だ。辞めて行った奴らが、いま戻って来る。俺が常にいた場所へ。俺は頑なに自分の姿勢を保ってきて、結局は利益になった。流行り廃りなんて全く興味がない。俺は自分がしたいことをするだけだ。

FH:プラハ交響楽団(*)と一緒に録音した協奏組曲というのもあったよね。どうだった? 長年の夢がやっと叶ったという感じ思うけど。

YM:ああ、そうだよ! 全く! 2001年6月には、新日本フィルハーモニックと一緒に東京で3回公演する。DVDで発売されることもほぼ決まってるから、買ってくれよ!

FH:自宅に録音スタジオがあるって本当?

YM:2つあるよ! 2つ目は建てたばかりで、最新鋭の機器が揃ってる。今はツアー中だから使ってないけどね。いま出てる新譜は、そこで録ったんだ。

FH:なんでまた、シンガーがそれほど頻繁に代わるの?

YM:シンガーを手なずけるのは不可能。それが理由。

FH:本当に? でも、シンガーをそんなに代えるバンドは他にないよ。

YM:説明は実に簡単。99.9%のシンガーは、曲の主旋律を自分で書くしスターでもある。俺のバンドでは、俺が主旋律を書き俺がスターだ。で、肝心なことは、シンガー達はそれに耐えられない。

FH:エゴ同士の衝突? 言うなれば。

YM:いいや、全然ちがう! 奴らにとっては衝突でも、俺にとっては違う。奴らは自分がバンドのスターでないことに耐えられないだけ。

FH:でも、君のバンドを去ったシンガー達は、その後あまり成功したとは思えないけど。

YM:(笑)なるほど。それが現実さ!

FH:スウェーデンへはよく帰ってる? 帰ったときは、しばらく泊まるの? クリスマスとか北欧伝統の「夏至休暇」は、 最近でも故郷で過ごすの?

YM:あそこへ帰るのは、仕事関係がほとんどだな。コンサートとかインタビューとか。都合がつけば家族と過ごす。最近は、フロリダが俺の故郷なんだ。

翻訳はAaronさんにお願いしました!
Thank you very much "Aaron" for your cool translation !


Mega Fan Site Special Interview
Manager Mr. Yasue
New Japan Philharmonic. Orchestra
by Yoko Dec 29, 2000

ここに、とてもすばらしいメールインタビューをご紹介します
きっとみなさんが知りたかった事ではないかと思う事の答えが沢山出てきます
雑誌では決して読むことのできない、特別なインタビューです
インタビューにお答えくださったのは、来年6月15日と17日に行われるYngwieと新日本フィルハーモニーオーケストラとコンチェルトでの共演の真の仕掛け人である、オーケストラマネージャの安江さんです。
では、ゆっくり楽しんでください。

yoko:新日本フィルハーモニーオーケストラが公演プログラムにYngwieの作品を取り入れた経緯やいきさつをお教えください

安江さん:個人的には昔から敬意をもっていたアーティストでありましたし、いつか共演できたらと思っていました。我々のオーケストラなら真のアーティスト同士、もの凄いものができると思っています。今回の公演が実現すのるに、2年かかりました。最終的には今年(2000年)の6月に、ストックホルムでイングヴェイとミーティングして決定しました。
(余談ですが、前の日までどこで何時に会うのか決まってなかったのでハラハラしましたが、夜中の2時に「Hi, This is YNGWIE MALMSTEEN」とホテルに電話があった時は本当に嬉しかったです。ミーティング後はとても紳士的な人だという印象を持ちました。)

yoko:クラッシック畑の人間としての安江さんがYngwie Malmsteenのコンチェルト作品“新世紀”を聞いた時の印象はどうだったでのしょうか?

安江さん:本当にクラシックが好きなんだなあ。と、そして、このコンチェルトを誰か実現してほしいと思いました。作品としても素晴らしいし、きっともっとたくさんのアイデアをお持ちだと思います。

yoko:オーケストラのメンバーの方々や指揮者の方はすでにご準備を開始されていることと思います。Yngwieの手による作品に取り組まれるにあたってのみなさんの反応はどのようなものでしょうか。他の典型的なクラッシック作品とに違いを感じてい
らっしゃるでしょうか?エレクトリックギターというクラッシック畑では異質の楽器との競演に対しての戸惑いのようなものがおありではないでしょうか?


安江さん:オーケストラのメンバーの中には好きな人もいて、共演にエキサイトしている人も何人かいます。
E.ギターとの共演に関しては、戸惑いといったものは感じてません。我々にとっては何の楽器と共演するかということより、その人のアーティスティックな部分が大事なので、そういう意味ではまったく心配してませんし、楽しみの方が圧倒的に大きいです。特に我々新日本フィルのメンバーははそういうコンサートをジャンルではなくアーティストとして受け入れ、同じステージに立って共演する方なので。作品に関してもクラシック音楽の作品として十分受け入れることができます。

yoko:コンサートそのものはどのような雰囲気になるとお考えでしょうか?ファンが注目しているのは機材のセッティングやアンプの種類ギター演出の方法・オーケストラのステージ上での配置・規模・楽器編成などです。

安江さん:このコンサートはイングヴェイに敬意を表して、我々オーケストラのコンサートにソリストとしてお招きしているので、クラシックコンサートのスタイルです。ですので、配置に関してもほぼクラシックのコンチェルトスタイルです。オーケストラのサイズも、合唱をいれると、100人を超えるフル・オーケストラになります。
編成はもちろん彼のスコアに準じています。

yoko:たくさんのロックファンが初めて本格的なクラッシックコンサートに詰め掛けますこのような試みは海外では実際に行われたという話が風のうわさに伝わっていますが、日本では初めての試みではないかと思います。むしろ正真正銘のクラッシックオーケストラがロックギタリストをソリストとして招聘するのは世界初の試みではないかと思います。関係されているかたがたの期待やマスコミの反応はどうでしょうか。

安江さん:少なくともプロのオーケストラが主催のコンサートにロックギタリストをソリストとして招聘するのは世界でも初だと思います。今現在、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアからチケットを買って日本までくる方が何人かいらっしゃいます。
イングヴェイとのコンサートについては、色々な所でよく聞かれます。

yoko:今回のコンサートに参加するロックファンの多くは、生まれて初めて体験する本格的クラシックコンサートへの大いなる期待ととも、にいささか不安と戸惑いも抱いています。本物のオーケストラ演奏を鑑賞するにあたっての彼らへの心構え服装や態度に対するするアドバイスや要望などがありますでしょうか?

安江さん:服装に関してはルールなどまったくございません。皆様お好きな服でどうぞ。
楽しみ方も皆様思い思いに楽しんでくださればよいと思います。基本的にはまわりのお客様に迷惑がかからなければ良いと思います。演奏後の暖かい拍手をしていただければ幸いです。曲間にかけ声を出しても問題ないですよ。

yoko:今回のコンサートが成功すれば、まさに新しい音楽形態の夜明け“新世紀“ではないかと思うのですが、このような企画はアーティストによるところが大きいと思います。今後にさらに関係するような企画やアイデアなどがおありでしょうか?

安江さん:それを考えるのがまさに僕の仕事なのですが、もちろんいくつか持っています。
なるべく多くの方にオーケストラの音を聴いて頂きたいので。乞う御期待といったところでしょうか。個人的にはいつかイングヴェイとツアーが出来たらいいなあと思いますが。

yoko:今回のライブを収録したいとYngwieが雑誌のインタビューで述べていますが、新日本フィルさんとしてご計画がおありでしょうか?

安江さん:もちろん形として残すべきだと思いますが・・・・

yoko:安江さんはお若いころアルカトラスのライブに足を運ばれたとお聞きしました、実はひそかなロックファンとお見受けしますが?個人的なご趣味や背景などをこっそりお教えいただけませんか?

安江さん:アルカトラスは高校生のときに見ました。グラハム・ボネットも凄いけどそれ以上に素晴らしいと思ったのがギタリストでした。今でもHM/HRは好きで良く聴きます。僕の中ではクラシックとそれらの区別はあまり無いのですが・・・仕事中に勢いをつけるためにヘッドフォンで大音量で鳴らしてます。

yoko:今回はご多忙中にもかかわらずYngwieのファンのためにたくさんの質問にお答えいただき本当にありがとうございました。また、Yngwieファンへのご配慮とお心遣いにはファンを代表して心から感謝とお礼を申し上げます。
熱血的なYngwieファンの集いである“メガファンサイト”として今回を契機にYngwieと縁が深くなる新日本フィルハーモニーオーケストラさんを今後とも熱く支持していきたいと思います。まさにこの新世紀なコンサートをきっかけにロックファンの中からも本格的なクラシックファンがたくさん増えることは間違いないでしょう。今後も彼らが楽しめそうなユニークな企画をご提供いただきたく、その節にはぜひいち早く情報提供をお願いします。このたびは本当にありがとうございました。


安江さん:こちらこそ、こうして多くの方が見たい、聴きたいと思っていたコンサートが実現し、そして初めてという方を含めてコンサートホールに足を運んで頂けるのは僕にとっても、オーケストラにとっても大変幸せです。マエストロ・マルムスティーンと新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートは文字通り「新世紀」にふさわしいコンサートになると思います。そして、新日本フィルチケット・ボックスから聞くところによるとこの公演のために電話をかけてくる方々は大変マナーがよく、分別があって好感がもてるということです。僕はきっとそうだと思ってましたが、矢張りそうだったので嬉しかったです。

Yoko:最後に、1/13発売の追加公演の件でお教えいただきたいことがございます。
いくつか問い合わせがきているので、可能な範囲でお答えしていただけると助かります

質問1、チケットは新日本フィルのチケットボックスやトリフォニーホールでも窓口販売はあるのでしょうか?

安江さん: 発売当日はありません。が、それ以後は可能。追加公演はオーチャードなので、新日本フィルのチケット・ボックス(トリフォニー7F)で取り扱いますが、トリフォニーホール・チケットボックスでは取り扱っていません。

質問2、オーチャードホールでの窓口販売はあるのでしょうか?

安江さん: あるそうです(発売日を除く)。オーチャードにお問い合わせ下さい。

質問3、窓口販売で買う場合は場所をえらべるのでしょうか?

安江さん: 新日本フィルT.B.はできます。(1でお答えした通り発売日当日の窓口販売はありません)オーチャードはお問い合わせ下さい。

質問4、NJPメンバー、トリフォニー友の会には追加公演のチケット優先販売や割引はあるのでしょうか?

安江さん:優先はありません。NJPメンバーは割引(10%)あります。優先があるのは、定期会員と維持会員のみです。
(トリフォニー友の会では追加公演分は取り扱いません)

本日は本当にお忙しいところ本当にありがとうございました。感謝します。

以上

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イングヴェイ・マルムスティーンwith新日本フィルハーモニー交響楽団
☆2001年6月17日コンチェルトライブ追加公演決定☆
詳細


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Mega Fan Site Interview (part2)
with Yngwie by Yoko Sep 29, 2000
Support by Aaron

part 1 からのつづき(→part1を読む)です、今回も終わらなかった(笑)のでpart3に続きます。

[5] クラシックからの影響

Yngwie: ま、いいや。それ、行こうか。(日本のファンからの質問を印字した紙を指す)

Yoko: では。 Aaron君です。最近のアルバム・ノートには、チャイコフスキーやドヴォルザークの名前が載っています。彼らの作品では、どれが好きですか?

Yngwie: 俺の好きなチャイコフスキーは『ヴァイオリン協奏曲』。ドヴォルザークは『第9交響曲(新世界より)』。♪トゥールールールールルー。(第4楽章のテーマ部を唄う)いいねえ。

Yoko: チャイコフスキーに影響を受けた曲が、新譜の中にありますか?

Yngwie: そう。

Yngwie: いや、パガニーニだけだ。

Yoko: このアルバムでは、パガニーニだけ。『奇想曲』?

Yngwie: 『奇想曲24番』。他にもいろいろある。バッハとパガニーニだな。"Wild One" という曲では、面白いことをやっている。クロマチック(半音音階)だ。トゥルルルルルルルルル…って。普段はあまりやらない。この曲は…、聴いてもらわないと解からないが、何と言うか、チャイコフスキー的だと思われるかも。この曲をクラシックの曲と関連づけるつもりはないが、ちょっと室内楽っぽいかな。

Yoko: 交響曲より協奏曲のほうが好きなんでしょう?

Yngwie: 協奏曲? いや、楽曲による。ヴィヴァルディの『フルート協奏曲』は絶品だ。カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの協奏曲は驚異的だ。俺が好きなのは、協奏曲のうち激しいソロ・パートのあるやつだ。チャイコフスキーの『ヴァイオリン協奏曲』のように。話は変わるが、バロックは全部好きで、ほとんど年中聴いている。つい聴いてしまうのが、バロックとベートーヴェンなんだ。でも、ベートーヴェンは数曲だけで、全部は聴かない。

[6] スタンディング・ライヴ

Yoko: 次はサチコさんの質問。彼女の記憶によると、"FACING THE ANIAL" ツアーのとき、あなたは「スタンディング形式のライヴが好きだ」と言ったそうです。

Yngwie: オープン・フロアのことだね。

Yoko: 次回のツアーでも、何箇所かでスタンディング・ライヴをやって欲しいと。

Yngwie: いいだろう。

Yoko: 大きなホールでは、観客があなたとの間に距離を感じることがあります。物理的にも距離がありますから。でも至近距離では、ファンはあなたからエネルギーの供給を受けられるし、あなたの感情が手にとるように解かります。だから、ファンにとってスタンディングは刺激的なんだ、というのが彼女の意見です。日本でのスタンディング・ライヴをどう思いますか?

Yngwie: 武道館で、座席を全部外して演ってみたい。凄いだろうな。

(皆、笑う)

Yoko: 実際、あそこはステージが遠すぎると、私もたまに思います。

Yngwie: うん。武道館は大きすぎる。音質の点ではフェスティバル・ホールのようなステージが好きなんだけど、フェスティバル・ホールにも広いオーケストラ・ピットがある。 お客さんに近づけるほうが、俺は好きだ。でも、会場の予約を自分ではできない。

Yoko: それでは、次回は検討してください。

Yngwie: そうするよ。

to be continue for part3


Fan Club Director's Interview with April Malmsteen by phone
Support by kyoko
see original English


APRIL Malmsteenとのインタビュー

2000年11月5日、ANNE(ファンクラブディレクター)による電話インタビュー

ANNEからの前置き: APRILは普段目立たずにいることを好みます。けれど、彼女がYNGWIEの人生の一部となって以来常にファンから質問され続けた、彼女自信やYNGWIEについて語るときが来たと感じました。私は、彼女が考えていることを公言することに、快諾してくれたことを感謝しています。そして、王者との生活について、いくつかの率直な質問に答えてくれました。

ANNE: どのくらい前からYNGWIEを知っていたのでしょうか?どうやって初めて彼に会ったのですか?
APRIL: YNGWIEに初めて会ったのは、11年近く前よ。私たちは1990年にロンドンで出会ったの。ちょうど、YNGWIEはECLIPSEのツアーでそこに来ていたの。私は、姉とダンスクラブに行き、そこに座っていたら、彼が入ってきたの。でも、誰だかわからなかった。分かったことは、背がとても高くて、長髪のゴージャスな人が意味ありげに私を見ていたということだけ。彼は私のところに来て、こう言ったの。「君は、俺が出会った女性の中で一番美しい。結婚しないか?」私は、見ず知らずの男が口説き落とそうとする時にいつも言う事を言ってやったわ。「あっちへ行って!」って。(笑)でも、私のリアクションは理解できると言ってくれたの。私に何か感じたのでしょうね。お話を始めて、電話番号を聞かれたわ。でも、教えなった。私は彼に、「私が電話する。」って言って、本当に電話したのよ。(笑)

ANNE: それから連絡を取り合ったのですか?
APRIL: 彼がロンドンを離れる時に、基本的に別々の道を歩んだの。数年後、彼がツアー中、同じ場所、同じ時に再会して、お互い惹かれ会ったわ。離れてる間、一度もお互いのことを愛したことなどなかったのに。お互い気付いたの。今こそ一緒になるべき時だって。

ANNE: 再会した時、あなたは独立して、ロンドンでモデル事務所を成功させていましたね。それは皮肉なことにVIVALDIモデルという名前でした。でも、あなたは結婚のために、その全てを捨てて、外国へ移ったのですね。
APRIL: そうよ。

ANNE: 心配ではなかったですか?
APRIL: いいえ。みんなをびっくりさせたのは確かだけれど。私はとても独立心が強くて、かなり強い信念を持っているわ。そして、YNGWIEもそうだった。私たち二人ともリーダーなの。だから、私たちのことを知っている人は、それが理由でぶつかり合うと思ったみたい。でも、実際は、私たちの長所になったの。仕事のお陰で、とても精力的な社会生活を送っていたから、私の家族や私をサポートしていた機関を含めて、それらを捨てるなんて、みんな、私が気でも狂ったと思ったのよ。でも、他のことなんて考えられなかった。YNGWIEに結婚して欲しいと言われて、いいわ、と答えたの。何故なら、私の居場所は彼の元だと分かっていたから。私たちは文字通り、1日足りとも離れられないの。

ANNE: YNGWIEのように、常に公共の場に曝されている著名人と結婚するのはどんな感じですか?
APRIL: ただ慣れることよ。あまり深く考えたことはないけれど。私たちはやりたいようにやってるだけよ。私のモデルの仕事も常にプレスやメディアの人間に囲まれていたし、全く新しい世界に順応するわけでもなかったから。ただ、ファンやメディアが彼に注目するのを見て、かっこいいと思ったの。ええ、YNGWIEと一緒にいると本当に忙しい時があるわ。彼はとても忙しい生活を送っているから。でも、慣れたわ。

ANNE: MALMSTEEN家の典型的な1日はどんな感じですか?
APRIL: 私はとても早起きなの。朝、6時か7時には起きて、毎朝、YNGWIEがまだ寝てる間に(彼は大抵お昼頃起きるの)泳ぐの。それから、息子を学校に送って家に戻ってくるの。YNGWIEは起きると一番にテニスコートに向かうの。たいていは朝食前よ。人々が彼に対して抱いている一つの誤解は、彼は不精で、1日中ベッドで寝ていると思っていることだわ。そうじゃないのよ。テニスコートに入る前に、重量上げや腹筋100回の準備体操をするの。そして、先生とテニスの練習をするか、友人と一緒にセットゲームをするの。大体2時間くらいで、休憩は取らないわ。
練習の後、私たちは一緒にお昼を頂くの。私たちはいつも一緒に食事をとるよう、心がけているわ。お互いに、この静かな時間が重要なの。1日のスケジュールを話し合うか、話したい話題について話すの。もし、彼にリハーサルやレコーディングの予定がなければ、とても珍しいことだけど、ショッピングや動物園、ビーチなんかに行くのよ。気分任せにね。私たち、ANTONIOを連れ出すのが大好きなの。家では、とてもリラックスして、みんなと同じようにゆったりしてるのよ。彼のことでとても面白い見方があるみたい。みんなはYNGWIEが(よそ行きの)レザーパンツやブーツで生活していると思いがちよね。それは、絶対に嘘よ。(笑)家では、多くの時間をスウェットスーツやショートパンツ、もしくはジーンズで過ごしているわ。コンサートや宣伝のイヴェント以外で彼がレザーパンツを履いているのを見たことがないわ。特にマイアミにいる時はね…暑すぎるもの!家でゆっくりするような自由時間があれば、YNGWIEはポップコーンを作ってくれるの。そして、床に横になって、一緒にモノクロ映画を見るのよ。お酒抜きで。

ANNE: 経験から知ってるいるのですが、YNGWIEはとても素晴らしいスパゲッティソースを作りますよね。
APRIL: ええ、彼は料理がとても上手よ。発見したときは、驚いたわ。彼は私よりも上手にブイヤベースを作れるの。よく彼に料理してもらうの。

ANNE: ANTONIO君が誕生した時、YNGWIEのリアクションはどうでしたか?彼は良いお父さんでしょうか?
APRIL: YNGWIEは分娩室に一緒に入ったの。そして、へその緒を切ったのよ。彼は、息子の誕生に立ち会ったことに、とても感動して、涙をこらえることが出来なかった。彼は、始め少し圧倒されてたみたい。でも、父親でいることが好きなの。ANTONIOは、本当に彼を責任感のある人間にしたわ。私は母親であることが好きよ。世界で一番素晴らしいことだもの。

ANNE: そう聞いて安心しました。あなたがモデル業を辞めて、赤ちゃんと家にいることを後悔していると考えている人もいるのです。
APRIL: 絶対にありえないわ。正直に言うけれど、子供は必ずしも、あなたの人生を失速させるものではないのよ。子供が出来た途端、人生は終わりだ、と考える人がいるけれど、私は正反対なの。違った視点で世界が見えるのよ。沢山の面白い経験や機会が子供を持つことで訪れるのよ。だから、いいえ、私は何も諦めていないし、むしろ人生にプラスになったわ。

ANNE: ANTONIO君はあなたとYNGWIEが旅する時はどうしているのでしょうか?
APRIL: 彼は旅が大好きなのよ。私たちよりも楽しんでいるもの。時間に気付かないから、時差ボケもないし。私たちはいつも時間をチェックしながら考えてるの。OK、あと残り14時間だから、現地に着いたらこれとこれをやって、あれもやって、みたいに…。でも、彼はどこでも寝るわ。そして、また遊び始めるの。彼は立派な旅人だわ。飛行機の中では自分の席にちゃんと座っているし、どんな乗り物も好きなのよ。飛行機、電車、車、バス、なんでもよ…。動くものならね。ただ一つ文句があるとすれば、飛行機の中で歌い出すことかしら。

ANNE: え、本当ですか?
APRIL: 本当よ。とても大きい声で歌うの。黙らせるのは大変よ。とにかく、私は彼の歌が大好きだけど、寝ようとしてる人にとってはちっとも面白くないわよね。彼はとても音楽が好きなの。だまっていられないのね。歌ったり、ドラムを叩いたり、転がってるギターをかき鳴らしたりしていないと嫌みたい。

ANNE: そんなに正確に歌ったり、聞いたばかりのメロディーを真似するとは、たった2歳児としては凄いですね。 
APRIL: ええ、別の例もあるのよ。彼のお父さんが‘PROPHET OF DOOM’をレコーディングしている時に、車でかけるためのデモを作ったの。ANTONIOを学校に送る時、そのCDをかけたら、彼はそれを聞いていたの。後で迎えに行って、家に連れて帰ると、彼はお父さんを探しに走ったの。(これは彼のちょっとした儀式なのよ。家に帰るとYNGWIEを探しまわるの。)数分後、YNGWIEが下へ降りてきて、「おいで、聞いてごらん。」と言ったの。ANTONIOは、‘of doom....of doom...’とコーラスを完璧なメロディー、リズム、そしてCDの通りの速度で歌ってたのよ。

ANNE: YNGWIEとツアーに出るのはどうですか?ファンに会ったり、全ツアーをこなすことは?
APRIL: 彼と一緒にツアーに出るのは好きよ。ストレスの代わりに、たくさん刺激的なことがあるし。一番嬉しいことはやはりファンに会うことだわ。YNGWIEは素晴らしいファン層を持っているし、彼らはとても忠実で全曲覚えていて、彼の歴史も知ってるわ。なんて良い人達だろうっていつも驚くの。もちろん、何人か困った人もいるけれど。(どんな有名人でもそうだと思うけれど。)でも、こういう例外は別にして、残りのファンはみんな素晴らしいわ。

ANNE: そういったことに関して質問させてください。前回のツアー中、多くのファンがYNGWIEはファンに会いたがらないという印象を抱きました。もしくは、ツアーに関わる人々が、彼は都合が悪い、とファンに伝えたのです。本当に彼はそう思っていたのでしょうか?それともツアー関係の人がそういう印象をファンに与えたのでしょうか?
APRIL: ツアー関係の人が問題なのよ。彼の体調が本当に悪いか、そういった異変がない限り、彼はいつも時間を割いて人々に会うし、少なくともサインはするわ。ツアーで、私がとても驚いたことがあるの。ツアーで何か不具合が生じると、理由が何であれ、YNGWIEが直接非難されるのよ。ある町でプレイできなかったり、ショーが中止になったり、どんなことでもみんなYNGWIEが決めたんだ、と思われるの。雨が降ったら、YNGWIEのせいだ!みたいに。(笑)でも、彼はツアーの事に関して、全てを指示するわけではないの。プロモーターやマネージャー、それにレコード会社が大半の事をやっているんだもの。彼らはただいつ来ればいいとか、どれだけ演奏できるか彼に伝えるだの。彼がファンと会うのが大好きなことは、分かってるの。ただ一つ、分かって欲しいことは、YNGWIEも人間だから絶えず機嫌が良いわけでもないし、1日24時間、良いムードでいられるとも限らないの。ショーで何かが上手く行かないと、どんなに親しい人間に対しても、和やかに接するのは後回しになるのよ。それが、人間の本質だから。でも、大抵は、人付き合いも良いし、彼に会うために努力してくれたファンには会いたいのよ。

ANNE: YNGWIEと彼の人生には沢山の噂があります。彼についてあなたが聞いた最も侮辱的な噂は何でしょうか?
APRIL: 妻を殴るというものだわ。プレスはこういう話が大好きだし。妻を殴るとか、“卑劣なやつ”と書くだけでは満足できないのよ。今までで、これが最悪だったわ。彼を知って何年にもなるけれど、彼が人を殴るところは見たことがないわ。

ANNE: 気性が荒く、自分をコントロールできないという世間の印象についてはどう思いますか?

APRIL: 彼はみんなと同じように怒るだけよ。そして、叫ぶの。これが怒りを静める方法よ。彼はわめくの。でも、嵐はすぐ去るわ。また、普段の彼に戻るの。そういう部分が印象付けられるのね。彼は不調だとものすごい音を立てるの。6フィート3インチ(約190cm)もあって、目立つでしょう。体格も良いし、声だって大きいし。彼は怒っていることをみんなに知らせるのよ。だから、怒りやすいと思う人もいるんだわ。私に言わせれば、うるさいだけよ。

ANNE: インターネットは世界で最悪の噂の発信源です。YNGWIEやあなたのことについて語っているフォーラムやグループを見て、真実とは全く違った内容を目にした時、どんな感じがしますか?どうやって対処していますか?
APRIL: 笑うだけだわ。実際に出きることは何もないから。真剣に受け止めないの。そうじゃないと毎回そんなことで頭がいっぱいになっちゃうわ。

ANNE: あなたは逆境に強く、音楽業界にいる人と結婚しているというストレスにも勝てるようですね。あなた自身はどんな人なのでしょうか?YNGWIEとやって行く秘訣はなんですか?
APRIL: (沈黙)簡単には答えられないけれど、私たちが仲良くやっていけるのは、違った意味でとても似ているからだと思うの。私たち二人とも突き詰めて討論するタイプだし。でも、私は彼よりはおとなしいのよ。私たち、正反対の観点から討論を始めたりするけれど、結局は同意して終わるの。私たちの価値観は驚くほどそっくりなの。とてもバロックや古典的なスタイル、デザインが好きだし。不思議なことだけど、実際、音楽に関しては好みが違うの。私はグランドオペラが好きだけど、彼は嫌い。彼は特に、歌無しのクラシックが好きだわ。私はソウルミュージックやクラブダンスミュージックも好きだけど、彼は両方とも選んで聞くことはないわ。でも、私がそれを聴いても、我慢してくれるの。音楽のことになると私よりも批判的なのに。それに、私のCDコレクションのほとんどは、多分気に入らないはずなのに、私がかけても文句を言うことはないわ。このことに関しては、驚くほど寛容なの。多分、みんな、驚くと思うわ。

ANNE: 人々がYNGWIEに抱いている大きな間違いは何でしょうか?
APRIL: 多分、彼が、横柄で自己愛にかられたマニアックだということと、一緒に仕事しづらい人間だ、ということだわ。彼のことをろくに知らない人が書いた非難の文章を読んだ時、彼はただ受け流すようにしているわ。でも、こういうことはどんな形にしろ、傷つくことくらいわかるでしょう。もし、あなたのことが平然と書かれていて、それを読んだらどんな気持ちがするかしら。それも本当のあなたを狭い視野でしか見ていないと分かっていてもよ。私が本当に頭に来るのは、彼と一緒に笑ったり、彼の厚いもてなしを受けた(彼は極端に友達には気前が良いの。)音楽業界の仲間が、次の瞬間には背を向けて、聴く者全員に酷評するということが頻繁に起こることよ。多分、その仲間達は、ずっとYNGWIEの存在自体に怯えていたのでしょうね。最初から好き嫌いはあったと思う。なぜ、そういうことが、日常茶飯事に起こるのか、驚いてしまう。彼と一緒に働いている時はとてもクールで、スポットライトの下で素晴らしい時間を過ごしたのに、脱退した途端、彼がどんなに嫌な人間でどんなに悲惨な目にあったかプレスに話すのが待ちきれないのよ。私は彼の側にいて、1日24時間近く一緒いるから、何が起きているかは知っているわ。彼らは悲惨な目になんて会っていないのよ。それどころか、自分を見せる沢山の機会とファンからのお世辞、そして、この業界で最高のミュージシャンとプレイする機会すら得たのよ。それは、彼らのキャリアを傷つけるものではないわ。みんな知ってるけれど、もし、あなたが、YNGWIE MALMSTEENのバンドでプレイしたのなら、才能の無いミュージシャンであるはずがないわ。アーティストとして、あなた自身の評判は、彼のバンドに選ばれたということだけで上がるのよ。でも、バンドを去ったらすぐに酷評するの。自分たちが主張する名声は彼との付き合いで獲得したものなのに。感謝の気持ちは無いの?私に言わせれば、とてても卑怯だわ。

ANNE: 音楽業界から少し離れて、あなたの幸せについて伺います。あなたの好きなことは何でしょうか?
APRIL: 母親でいることよ!私たちの美しい息子が私の喜びなの。そして、私は、本、映画、音楽、全ての想像芸術からたくさんの刺激を得るの。それと、特に、歌うこと。私は歌うのが好き。いつも家で歌っているの。私が好きな本だけれど、今はハリー・ポッターの物語に夢中よ。私にとっては、珍しいことよ。(笑)子供のための本だとはわかっているけれど、大好きなの。その本の中のユーモアやよく描かれたキャラクター同様、神秘的で魔法掛りな所が好きなの。数ページ読んだだけで没頭したわ。もう全部読んだけれど、次が出るのが待ち遠しいわ。情熱的な伝記も読むわ。…それが私の大好きな分野ね。それから、古いモノクロ映画も好き。先日、マリリン・モンローの7年目の浮気を見たの。私たち大笑いしたわ。それから、アルフレッド・ヒッチコックの作品は全てとても素晴らしいわ。古いフィルムは優れていて、見ていて感心するわ。演出、主演者の身のこなし。本当に好きな映画は何度も見るの。

ANNE: 旅はどうですか?私たちに分かち合える旅行記はありますか?
APRIL: そうね。世界中の多くの場所を見るのは好きよ。そして、YNGWIEと結婚したということは旅を沢山するということね。私の人生はほとんど英国暮らしだったから、渡米することは大変な冒険だった。日本は私にとってとてつもないご褒美だったわ。いつも日本に行ってみたかったし、今ではとても頻繁に訪れる国よ。プラハにも行ったけれど、とても美しかった。ウィーンも好きだわ。私の親戚の出身地でもあるし。面白い話といえば…そうね、YNGWIEと私がドイツの田舎町の何処かの幽霊宿に泊まった時のことかしら。

ANNE: それは、面白そうですね。何があったのですか?
APRIL:それは1999年、彼がフェンダーギタークリニックの為にドイツに行ったときのことよ。私たちはバスではなく、バンで旅していたの。道すがら、一泊する場所を探さなくてはならなかったの。私たちは、名前も覚えていないけれど、ジーン・ワイルダーの映画、知ってる?ヤング・フランケンシュタイン…あれに出てくる感じの、その小さな村に辿り着いたの。ジョークではないのよ。この町を分かりやすく言うと、中世という感じ。バンにいたのは、私、YNGWIE、ANTONIO、ギター・テクと運転手よ。(彼はフェンダーの仲介人だったの。)私たちは晴天の田舎を走り抜けていたんだけれど、この村に入った途端、一気に雲に覆われて、雨が降ってきたの。そして、ノアの箱舟みたいに降り止まなかったわ。この村のほとんどの家は土で作くられていて(骨組と土の建造物)、どこにも近代的なところがないのよ。私たちは疲れていてお腹も空いていたの。道端で古風なおばあさんとすれ違ったの。雨の中に佇んで、14世紀に迷い込んだエイリアンか何かを見るように私たちを見ていたわ。そして、角を曲がると、その古風な街の真中に大きくてモダンなレコード屋さんがあったの。ネオンの明かりときらびやかな落書きが壁に描かれていたわ。なんだかトワイライト・ゾーンの映画の中にいるような気分だったわ。私たちはそこへ入って、少しゆっくりした後、ホテルはどこか尋ねたの。そして、その‘ホテル’が崩壊寸前の古めかしい建物だったの。剥製の動物や数百匹も死んだ動物がたくさんあったわ。キツネ、アライグマ、とにかく何でもいるの。その場所は死とかびの臭いがするの。信じられなかったわ。YNGWIEと私は動物が好きだから、本当にぞっとしたわ。

ANNE: (笑)映画だったら、観客はそこで叫ぶでしょうね。「そこから出るんだ。早く逃げろ!」
APRIL: ええ。私たちは他に泊まるところはないか尋ねたの。ない、と言われたわ。6、7時間寝る場所はそこだけだった。だから諦めて2回の部屋の鍵を受け取ったの。そこにつくと、ドア―を開けたの。すると中は暗くて、部屋の中は行き苦しい感じがするの。手探りで電気のスイッチを見つけたの。(ええ、電気の明かりやTVもあったのよ。)そして、少し休もうとして荷物を取り出したら、TVが突然勝手についたの。ANTONIOは座っておもちゃで遊んでいたから彼ではないし、YNGWIEと私はお互い見合わせて、笑ってすまそうとしたけれど、部屋はそんな雰囲気とはかけ離れていたの。誰かに見られているような感じよ。クリニックに行くために部屋を出るのが待ちきれなかったわ。後で戻ってきて、その宿のダイニングルームで少し食べることにしたの。(これはまた別の話よ。)座ったら、ANTONIO用のビンが必要なことに気付いたの。それは2階のあの部屋にあったの。勇敢なYNGWIEは上に上がって取ってくる、と言ったの。彼が、暗がりでドアを開けると、何度も何度もはっきりと彼の名前を囁く声が聞こえた、と言っていたわ。私のだんなさんはご存知の通り、迷信信奉者でもないし、そんなこと信じない人よ。でも、階下に下りてきた時は、少し取り憑かれたみたいだったわ。食事の後も、2階に戻るのが怖かったけれど、なんとか寝ようとしたの。部屋は本当に変な感じで、もちろんまたTVは勝手についたわ。私は、目を閉じることができなかった。YNGWIEはベッドに倒れこんですぐに眠りについたの。でも、ANTONIOと私はブーツを履いて、コートも着たまま座ってたわ。どんな瞬間もすぐに逃げ出せるように。もし部屋の中で何かが飛んだら、そこから逃げたわ!また旅に出るのが待ち遠しかったし、この部屋から出たかったの。今となっては面白い話だけど、それが起こっている最中は、本当に怖かったわ。旅の間、変な場所に何度か泊まったけれど、これが始めてだわ。ゴーストが私たちを追い払おうとしたのは。

ANNE: あなたのことYNGWIEのことについて、みんなに話してくれてどうもありがとうございました。あなたのYNGWIEとの生活を垣間見れて、ファンも喜ぶことと思います。もっと人間として現実感のある彼を捉えることができました。お話できて、本当に良かったです。ありがとうございます。
APRIL: 私も楽しかったわ。

翻訳はkyokoさんにお願いしました!
Thank you very much "kyoko" for your cool translation !


About New Album "War to end all of Wars" by Mike Spitzer
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Yoko:
> 新譜を聞かせていただきました、私個人的には楽曲もプレイも大満足です,
> ただし、どうも音のバランスや録音のやり方に関してはファンがどう反応するか心配です
> というのも、ボーカルとキーボードがずいぶんオフっているように聞こえます。日本のファンはこの点にはがっかりするかも知れません。
> 多分Yngwieは凄くライブを聴いているようなサウンドのアルバムにしたかったと予想はつきます。
> しかし、若い世代のファンはデジタルのノイズの少ないきれいな音になれているので、この音質じゃ音が悪いとしか受け取ってもらえないかも知れません。Yngwieの意図は伝わらない可能性があります。そこが心配です。
> お考えを聞かせて下さい。

Mike spitzer (Mike):

近年、Yngwieはマイルドでソフトになったと思われてきた、それはたとえばアルバム"Facing〜”なんかはスタジオでいじりすぎの音を重ねすぎだとの避難を浴びてきた。サウンドがスムーズ過ぎるというのだ。

新譜"With WAR TO END ALL WARS"でYngwieが求めたのはより生々しくエネルギッシュな・・・ほとんどライブショーのなかにいるかような印象を与える、アグレッシブなサウンドにすることで、これらの声を黙らせようとしたんだ。
彼はミックスの段階で、自分が好む様にギターの音を大きくして、ボーカルとキーの音を控えめにした。
今のところ、日本以外の国では、このアルバムのほうが良いとの評判を得ている。
彼ら(日本以外の国々)はもっとギターオリエンテッドにしろ、ボーカルは控えめでいいという傾向が強いのだ。

個人的には、私はマグナムやインスピレーションのようなミックスのやり方が好みだ、これらのアルバムのような、作られた音も決して悪くないと思う。


以下省略


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Mega Fan Site Interview (part1)
with Yngwie by Yoko Sep 29, 2000
Support by Aaron

去る9月29日リスニングパーティが興奮のまま終わった直後、Yngwieは疲れているにもかかわらず、Mega Fan Site のために、わざわざインタビューの為の時間を作って、サイトにいくつか寄せらていたYngwieへの質問に気持ちよく答えてくれました。今回、テープ起こしと翻訳をAaronさんが一挙に引き受けてくれました、感謝です。まずはパート1です、インタビューとしてはまだ半分です、近日中にパート2を掲載します。後半にもご期待下さい!!

[1] 新譜発売促進の野望

Yoko: こんばんは、Yngwie、またお会いしましたね。今日は素敵なリスニング・パーティでした。お疲れ様。それに、忙しい中、このインタビューのために時間を割いていただき、ありがとうございます。
まず始めに、新作 "WAR TO END ALL WARS" を日本でヒットさせる自信の程は? 今のところ、ポニーキャニオン(日本版発売元)から、それほど良い知らせがありませんが。

Yngwie: 酒井康・和田誠・伊藤正則・広瀬和生(ロック音楽評論家)の各氏が、新譜を気に入ってくれている。これは良い知らせだ。思えば、"ALCHEMY" は佳作だったが、今回のようなラジオ向きの楽曲が一つもなかった。

Yoko: "WAR〜" アルバムは、基本的には "ALCHEMY" とあまり違った感じがしませんが、メロディがキャッチーなので皆すぐに興奮すると思います。

Yngwie: キャッチーで、しかもアグレッシヴだろ。
良い曲ができたよ。友達や皆が助けてくれたおかげで。

Yoko: もちろん私は、あなたを支持します。あなたの歌を何年も愛してきました。わたしの生きがいです。

Yngwie: わかってる。感謝してるよ。どうもありがとう。
ところで、今度アメリカで大きな契約を取ったんだ。カナダと合衆国と南米で、過去のアルバムが一斉発売になる。

Yoko: すごい。

[2] アートワーク

Yoko: ゆうべ遅く、おたくの事務所からメールが来ました。Spitfireレーベル版のアルバム・ジャケットイメージです。それで、今朝まで徹夜でした。この絵をサイトにアップするため。

Yngwie: フランク・フラツェッタの "WAR TO END ALL WARS" だね。

Yoko: この人、知ってます。SF小説の表紙絵で有名です。

Yngwie: (小声で)すっげえ高いよ。

Yoko: え、本当? でしょうね。

Yngwie: めちゃくちゃ高い。でも幸い、系列のレコード会社が費用を分担してくれることになった。

[3] 鎧を着たイングヴェイ

Yoko: このリンク・バナーの左端の画像、顔はあなたですが、胴体は兵士の格好。

Yngwie: 俺が着てるんだ。

Yoko: これは絵画ですか? それとも写真?

Yngwie: 写真だ。おいおい! マイケル・ヨハンソン(写真家)が俺んちまで来たんだよ。俺がちゃんと装着して、こんなふうにポーズをとった。違う違う。合成写真じゃない!

(一同爆笑)

Yoko: 合成じゃないの? 自分の鎧を着てるのか。納得。とっても綺麗!

Yngwie: 合成じゃない。本物だ。このでかい剣を振りかざして、「裏切り者、死ね!」って言ってやった。

(一同爆笑)

[4] ベース

Yngwie: 俺がベースを弾いたアルバムでは、ベースの音が非常に激しい。こんなベ−ス・ラインは、ほかにないだろう。

Yoko: あなたの考えで?

Yngwie: そう。他に弾けるやつがいるだろうか。ベーシストを探さなくてはならないが、目星がつかない。ランディ・コーヴェン("ALCHEMY"ツアーのベース奏者)には無理だろう。

Yoko: そうね。少なくともツアーには必要ですね。いくら何でも、二つの楽器を一人で同時には弾けないから。

Yngwie: そりゃそうだ。できる訳なーい!

Yoko: 指弾き専門の奏者には、あのベース・ラインはキツイでしょうね。

Yngwie: そうだね。"InstruMENTAL INSTITUTION" という曲では、ベースの音がブオーン・ブオーンって感じ。どうやって、あれをステージで出そうか。

[5] クラシックからの影響

Yngwie: ま、いいや。それ、行こうか。(日本のファンからの質問を印字した紙を指す)

Yoko: では。 Aaron君です。最近のアルバム・ノートには、チャイコフスキーやドヴォルザークの名前が載っています。彼らの作品では、どれが好きですか?

Yngwie: 俺の好きなチャイコフスキーは『ヴァイオリン協奏曲』。ドヴォルザークは『第9交響曲(新世界より)』。♪トゥールールールールルー。(第4楽章のテーマ部を唄う)いいねえ。

Yoko: チャイコフスキーに影響を受けた曲が、新譜の中にありますか?

Yngwie: いや、パガニーニだけだ。

Yoko: このアルバムでは、パガニーニだけ。『24の奇想曲』?

Yngwie: そう。

to be contenue for part2


2000/5/26 ファンクラブ会長電話インタビュー
→SEE ORIGINAL

Anne(以下A):こんにちは、少しの間電話インタビューをさせてもらってよろしいですか?もし、スタジオの仕事で忙しければ、また後で掛け直します。

Yngwie(以下Y):大丈夫だよ。どんどん質問してくれ。


A:今度発表する新しいアルバムの制作はどんな感じでしょうか?誰があなたの所に残って作業をしていますか?

Y:マークがまだ残ってる。俺の普段のやり方とは順序が逆で、今回はボーカルを最後にレコーディングしているんだ。たいていは、最後にギターを入れるんだけど。ほとんどの曲はもう取り終えて、今は微調整をしてるってところかな。もしかすると完全に作業を終える前に、ギターとベースのパートをもう一度見なおすかもしれない。今回のアルバムでは、俺自信がベースを弾くことにした。


A:他のメンバーはそれぞれのパートを取り終えたのですか?

Y:ああ。マッツ(オラウソン)は、スウェーデンに行ったし、ジョン(マカルーソ)はドラムトラックを取り終えて、今はニューヨークに帰ってる。ドラムトラックに関して言えば、不運と幸運があったな。


A:何があったのですか?

Y:えっと、不運だったのは、俺がドラムトラックをレコーディングするのに建設した新しいスタジオなんだけど、ものすごい嵐のせいで天井から水漏れしたんだ。で、その水がドラムセット全体にかかってひどいもんだったよ。幸運だったのは、それが起こったのが、ドラムトラックを全て取り終えた翌日だったって事だ。俺にはどのくらい機材にダメージがあったのかわからなかったけど、アルバムのドラムトラックはものすごく良いサウンドなんだ。過去にとったものより素晴らしいよ。今回のアルバムでドラムはとてつもない存在になる。というか、これはアルバム全体に言えることだけど。


A:どういうことですか?

Y:俺が、モンスターを作ったって言えるくらいすごいんだ。このアルバムの制作に取りかかった時は、こうしよう、というものがなかったんだ。アルケミーの時とは違ってね。
アルケミーでは全体のアルバム像というのが始めからあった。暗く、重く、ドラマティックな歌詞、そしてフルスロットル、最初から最後まで無慈悲なギターアタックだ。
それは達成できた。だから、この次のアルバムは、どこへ辿りつくのか俺にも全く分からなかったんだ。最初は頭に浮かんだものを曲として形にしていった。そして、バンドのメンバーが集まって、俺たちがそれぞれの曲を作り上げていくに連れて、俺が想像した以上にこのアルバムは馬鹿でかくなって、垢抜けていったんだよ。アレンジは本当に力強くて、ミックスの段階では、タブラス(インドの二個一組の小手太鼓)、シタール、チター(弦楽器の一種)なんかを色々と加えていった。
楽曲全てが安定していて、ものすごくキャッチーなメロディーなんだ。


A:曲順リストに沿って、曲を紹介してもらえますか?

Y:14曲あるんだ。でも、曲順まだ決めていない。しかも、このアルバムの発表予定日(2001年初頭)まで、まだかなり時間があるからね。リリース前に曲名が変更されることもあるし。そのうちの何曲かは教えてあげられるけど。
A:わかりました。それでは、どの曲があなたを表現していますか?
Y:"The Wild One"と呼んでいる曲があるんだけど、その曲は、みんなに俺が幼かった頃、どんな風だったのかのアイデアを提示している。俺が"Bloodsucker"と呼びたい曲は、多分、君なら何について言っているの想像がつくと思うよ。他には、"Catch 22"や"The Wizard"という曲がある。アルバムには、"Instrumental Institution"のようなインストゥールメンタルも数曲入れた。この場合のInstitution(病院)は、精神病院のことさ。レコーディングが終わった後に完成した曲もあった。もう一曲のインストゥールメンタル曲は"Arpeggios from Hell"と現在呼んでいる曲で、"Full-Shred"ビデオ(注:教則ビデオ)の即興演奏を発展させていったんだ。それから、俺の息子、アントニオのために、"The Miracle of Life"という曲を書いた。これはアントニオのために書いた始めての曲ではないが、アルバムに入れるという点では始めてだ。


A:近頃、アントニオはどうですか?三月に二歳のお誕生日を迎えましたね。典型的な‘困った二歳児’ですか?

Y:困ったとは思わないよ。アントニオは、基本的にやりたいことをやっているけど、本当に良い子なんだ。彼は、とても幸せだし、俺に‘ハイ−ファイブ’(高いところで手を打ち合うこと。)してくれるしね。ものすごくかっこいいよ。彼は、誕生日に俺がプレゼントした子供用のドラムキットを持っていて、狂ったようにそれをドンドン叩いているよ。俺はリラックスしようとテレビを少し見たりするんだが、「アントニオ、後にしてくれ。」と言うと、彼は我慢できる限りおとなしくしているんだ。しばらくするとまた叩きだして、本当に可愛く笑うんだ。アントニオに腹が立つことはまずないね。良い心を持った、愛すべき存在だ。アントニオは、本当に神の恵みだ。


A:アントニオとエイプリルもスウェーデンのロックフェスティバルにあなたと同行しますか?

Y:もちろんだ。俺の家族は、俺の行くところどこへでも一緒に旅するよ。また、スウェーデンでプレイするのが本当に楽しみなんだ。スウェーデンのファンにも会いたいし。


A:アンダースやマルセルといった旧友と共にプレイする機会もあるのでしょう。

Y:ああ。6月10日のスウェーデンロックフェスティバルで一緒にプレイするよ。そして、フェスのあとの一週間で4〜5回、クラブでもプレイする予定だ。(日程は、ファンクラブのウェッブサイト上に載っています。)


A:これから先、今年はアルケミーツアーを再会するのですか?昨年は、アメリカ、オーストラリア,日本、韓国で、数日プレイしただけですが。

Y:今年は、もっとツアーに出るつもりでいる。ヨーロッパ,アジア,アメリカ/カナダはもちろん、南米にもう一度行きたいんだ。まだ新しいツアーブッキングエージェントを雇っていないが、それが、全て順調に行けば、ツアースケジュールがどうなるか見えてくると思う。今までは、スケジュール調整に関与していなかったが、もうそれも変わった。これからは、いつ、どこでプレイするかを決めたりすることに、積極的に関わっていこうと思うんだ。時期が来たら、ウェッブサイト用に全情報を君に渡すよ。□□□□□

(今回は翻訳をkyokoさんにお願いしました!
ThanK you very much "kyoko" for your cool translation !)





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